「スター社員の仕事術」~誠意をもって謝る~

2010.08.18

仕事術

「スター社員の仕事術」~誠意をもって謝る~

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

信頼を勝ち得るためには、周囲からの指摘を素直に受け止める心が必要です。そして、過ちに対して誠意をもって謝る姿勢が必要不可欠です。指摘した本人にも必要な心があります。それは、相手を許す気持ちです。お互いにそれを持ち合わせることによってよい関係が築けるのです。

■□■ 過ちを認める ■□■

人間は他人の過ちには敏感なのですが、自分の過ちは簡単に認めたくない性質があります。自分の過ちをなかなか素直に認めることができず、あれこれ言い訳し、格好をつけようとする姿勢がますます信頼を失っていくというもったいないことをしている人が多いと思います。

このような態度は、結局は自分の度量を狭め、人間関係がスムーズにいかない、協力体制がとれない原因ともなっているのです。ミスをしたり、過ちをして指摘されることは誰にでもあることで、仕事にはつきものです。そのことにどう向き合い、どう受け入れるかで、その人の度量がわかり、人からの評価も決まっていくのではないでしょうか。

人からの指摘や、自分の弱さと向き合い、真摯に行動をしている人には、協力者が自然に現れます。改善し成長しようとする人に、周囲は協力を惜しみません。

『善く泳ぐ者は溺る』ということわざがあります。人は自信を持ち過ぎると、しばしば得意とすることで失敗しやすいということですね。つまり、自分が不得意で、用心深く慎重に行動している場合は、ミスは起きにくく、むしろ自信を持って得意になっているときに起きるのだという教えなのです。

ここに大きな落とし穴が待っています。人は得意なことのほうがミスをしやすいものなのですが、得意なことで失敗した時ほど、それを認めることに抵抗があるものです。場合によっては、失敗そのものを隠せるものなら、人に知られないで済ませたいという心理状態になってしまうこともあります。自分の過ちを認め、誠意を持って謝ることはそれだけ難しいものです。

■□■ 指摘を受け入れる ■□■

問題を指摘された場合は、自分の成長のチャンスであり、さらには人間関係を成長させる最大のチャンスと考えるべきです。
目的に向かって、うまく進んでいない時にこそ、お互いに指摘しあって、その指摘を素直に受け入れて改善に取り組む姿に人は信頼を感じ、チームワークができていきます。失敗に向き合って、ひたむきな努力を続けていれば、チームメンバーや周囲の人の協力を得て、必ず事態は好転しますし、成長する時が来ます。

■□■ 相手も許す(逃げ場を作る) ■□■

指摘された側が、心を強く持って、それを受け入れ、次につながる動きをすることが大事なのと同じように、指摘した側にもそれを許す度量が必要です。「逃げ場が、次の行動に繋がっていく」ということを覚えておいてください。

次のページ■□■ ミスの対応でわかる会社の組織力 ■□■

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今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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