今日は、ヤフーによるグーグルのシステム採用の決定に関して、ヤフー井上社長に聞いた情報などをもとに、SEOとリスティング広告に携わる人向けにポイントを解説してお伝えします。
・ヤフーではオーガニック検索に関して独自のフィルタは?
不適切なオーガニック検索結果は独自にフィルタすることも考えているとのこと。
・検索結果に表示されるタイトルやスニペットの文字数は?
まずはいまのヤフーのスタイルで行くつもりだが、今後変えていくかもしれないし、技術的な制約から変更する必要があれば変更するとのこと。
・Yahoo!ビジネスエクスプレスの事業は?
まだ議論していないが、やめる理由がないので継続していくはずだとのこと。
結論 SEO担当者はグーグル向けSEOを中心に行うことになりますが、ブレンド検索部分への露出に関してはヤフー向けに行う必要があります。
リスティング広告に関連するヤフー+グーグル提携のポイント
オーガニック検索とは異なり、実質的に変わる部分はほとんどありません。
ヤフーがグーグルから提供を受けるのは検索連動型広告の背後のシステムだけであり、それ以外は変わりません。つまり、広告主の登録、キーワード出稿、広告文などは、ヤフーとグーグルそれぞれが管理する別のシステムとなるのです。
リスティング広告は、ヤフー+グーグル提携後どうなるのか
・アドワーズ広告に登録すればヤフーにも検索連動型広告を出せるようになる?
なりません(逆も同じです)。ヤフーのユーザーに対して検索連動型広告を出したい場合はYahoo!リスティング広告のスポンサードサーチに登録して出稿する必要がありますし、グーグルのユーザーに対して検索連動型広告を出したい場合はGoogleアドワーズ広告に登録して出稿する必要があります。
・スポンサードサーチの管理画面が変わるの?
変わりません。ヤフーは引き続き、広告主向けのインターフェイスを独自に提供し続けます。顧客の登録や管理、代理店制度なども、これまでと同様にヤフーのシステムを使い、グーグルのものとは独立して管理されます。
・キーワードごとの入札価格などは共通になる?
なりません。それぞれ別のシステムで管理されていますし、グーグルとヤフーの間で入札キーワードや価格に関する情報を共有することもありません。広告の掲載ポリシーもそれぞれ独自ですし、各広告の審査基準や審査のタイミングも、それぞれのシステムで異なるものになります。
・広告のタイトルや説明文の文字数は変わる?
現時点では、ヤフーとしては文字数などの条件を変える予定はないとのこと。つまり、グーグルとヤフーで異なる文字数のままで、それぞれ向けにタイトルと説明文を作る必要があります。ただし、技術的な制約から変更する必要があれば変更する。
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2015.07.10
2015.07.24
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。