恋愛マッチングの秘けつは“相性の科学”と“相手への深い理解”

2010.05.11

ライフ・ソーシャル

恋愛マッチングの秘けつは“相性の科学”と“相手への深い理解”

ITmedia ビジネスオンライン
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自宅に居ながらにして婚活ができる恋愛・マッチングWebサイト「match.com」。世界で1500万人、日本だけでも100万人の会員数を抱え、年間40万人の結婚をサポートしているという。そんなマッチングサイトで成功するにはどうすればいいのか。運営者に聞いてみた。 [郷好文,Business Media 誠]

 「この人、と思ったらどんなメールを書けばいいですか?」

 「“結婚しようと思う、まだ会わない人への最初のラブレター”のように書くことですね」と上園さん。重いなあ、その言葉。

 「相手をもっと知りたい。自分をちゃんと知ってほしい」、そんな気持ちを、最初のうちは双方匿名のメールシステムで伝え合う。1年間日々文通を続け、それで初めて会った会員カップルもいる。写真なしで結婚に至る例もある(プロフィール写真の非掲載も可)。昔の人が文通で愛を育んだのと似ているのだ。ネットのおかげで、いつでもどこでも書いたり消したりの恋文作成作業もしやすい。だが――。

 「女性は突っこんだ質問をするのでウソを書くとバレます」。広報担当によると、「AさんへのメールをBさんにコピペするとバレる(笑)」とも。同社Webサイトにある手づくり信州味噌製造業の3代目が塾講師に出会い、文通し、結婚する物語を読んだ。誠実な味噌作りのような話、愛の出汁(だし)がよく出ている。

 サービスの料金は、合コンより安い30日3980円、90日8380円、180日1万4800円。マッチングがなければ180日延長無料で、成婚料などは一切なし。低コストで自分の時間や都合で婚活ができるのがmatch.comである。

パーソナリティーでマッチング


 だが時にアイがアッシーになってしまう疑問は解けない。アイに相性はどのくらい関係するのだろうか? 米国match.comのチーフ・サイエンス・アドバイザーを務めるヘレン・フィッシャー博士は、同社の依頼での研究調査を通じて、愛を左右する脳内ホルモンにより、人は4つのパーソナリティータイプに分かれることを示した。


* 冒険型……ドーパミン(脳内ホルモン)=一生恋愛状態でいたい恋の自由人
* 建設型……セロトニン=愛は土台づくり、建設と思う良識人
* 指導型……テストステロン=愛とは達成と考えるリアリスト
* 交渉型……エストロゲン=愛を共感と気配りで育てる理想主義者

 持って生まれた気質、また後天的に得た性格によって、支配的な脳内ホルモンが人により異なる。タイプ同士の相性でマッチやアンマッチが生じるとか。私は即座に自分が“冒険型”だと直感した。だが待て、落ちつけ。博士の著書『「運命の人」は脳内ホルモンで決まる』には自己テストが付属しているので、実際に試してみた。

 テスト結果は「冒険型=42、交渉型=27、指導型=15、交渉型=15」。案の定、私は「冒険型/交渉型」で、“自由奔放愛”だったこれまでの所業のワケが裏付けられた(笑)。冒険型は誰と相性がいいのだろうか? match.comの会員データ分析から、各タイプの相性相関が判明している。

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