小沢一郎氏のマーケティング戦略

2010.04.23

営業・マーケティング

小沢一郎氏のマーケティング戦略

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

史上初の野党第一党による完全マジョリティを握った政権交代をなしえた民主党ですが、その迷走ぶりが批判を浴びています。豪腕とか金権等批判の多い小沢幹事長ですが、田中角栄元総理直系の弟子としての、その戦略的マーケティングを見てみましょう。

ビジネスコラムだってのに政治を語る。さあ運営者のS社長が青ざめて私の報道を弾圧に来るのでしょうか!?私はジャーナリスト生命を懸けて報道に取組んで行きます!
何て。別に政治を語る訳ではないです。マーケティングと言えば「〇〇屋」とか「〇〇の〇〇」、なんてネタ書いとけば何となくまとまるもの。私も鉄板ネタの王将の話書いてたし。
しかしジャーナリスト、ブン屋魂がそんなぬるま湯に安住させてくれません。
小沢一郎を斬ってみましょう。(さあ、ここまでに既に運営会社、ビジネスコラム書く人、ジャーナリストをすべて敵に回してますが、大丈夫か!?もし東京湾に中年男の死体が浮いた時は・・・・ウググ・・)

大丈夫ですって、〇〇が取り囲んだりしないから。

さて、前置きの駄ボラはこれくらいにして、本筋にやっと入ります。
勝てるんでしょうか、参院選を、民主党は。
直近のニュースではついに「国民の人気No.1の男?」舛添元厚労大臣が新党立ち上げとか。また先に自民党を離党した渡辺元行政改革担当大臣のみんなの党は、民主・自民に次ぐ、第3の支持を集める勢いの人気ぶりとか。

鳩山総理、そして小沢幹事長自身の政治資金等の問題で、内閣支持率は下がりっぱなし。おまけに懸案の普天間基地問題も、乾坤一擲の逆転解決どころか、退陣を決定づけるきっかけにすらなりそうな、八方塞りの民主党です。

選挙の神様と呼ばれる小沢幹事長は、その政治手腕で足腰が脆弱と言われた民主党の地方組織をまわり、ドブ板選挙という田中角栄直伝のドロ臭い手法で、政権交代の正に足がかりを作った小沢氏。
ちなみに「選挙の神様」初代は田中角栄元総理だった気がします。

私は歴史家なので、事象を「良い・悪い」という二元論で見ないことが習慣付いています。その功罪相反するが、やはり歴史に残る政治家の一人である田中角栄の薫陶を受け、若くして田中派七奉行に数えられた小沢氏(民主党七奉行はここから文字って名づけられた。田中派七奉行がいずれも総理クラスの大物揃いだったのに比べ、民主党版は何とも小者)。
自身の政治資金処理で、強い批判を浴び、今でも幹事長辞任を求める声はやむことがありません。

どーみても勝ち目がなさそうな民主党。
しかしそんな中、最大のカウンターパートであり、唯一無二の政権担当実績を持つ自民党が、みんなの党やら舛添党、その他わらわらとわいてきた「新党」が自民党を出る形で、全くオルタナティヴとして機能していないように見えます。
かつて自民党が下野した細川連立政権時代、新党ブームで出来た政党は、政権獲得に至ることが出来ました。みんなの党の人気ぶりから見ても、そういった可能性はあるのでしょうか。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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