それ、ひょっとして「ファシリテーション」?

2010.03.23

組織・人材

それ、ひょっとして「ファシリテーション」?

木田 知廣
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

「ファシリテーション」という言葉、感度の高いビジネスパーソンであればもうチェック済み…と思いきや、言う人によってその定義はまちまちで、良くいえば百花繚乱、悪く言えば玉石混淆。 この新しいコミュニケーションスタイルをマスターするために、誰でも必ず押さえておきたいスキルマップとは…   -・-・-・-・-・-・-・-・-・-

インサイトナウでの勉強会をやってみて、ちょっとショックだったのは、人によって「ファシリテーション」の受け取り方が違うこと。

そもそもが広い概念を指すので、やむを得ないと言えばやむを得ないのですが、もうちょっと整理した方が良さそうですね。「自分に足りないスキルはこれだ!」と分かっていた方が、今後の能力開発に役立つのは言うまでもないでしょう。

定義をするならば、ファシリテーションは、「三人以上が集まる場において、対話を通して納得と共感を醸成するスキル」とでもなりますが、たぶんピンとこないと思うので、基礎編と応用編の2階層で考えてみましょう。

基礎編は、狭義のファシリテーションにもあたりますが、簡単に言っちゃうと会議の仕切りを効果的にやっていると言うことです。

 ・参加者が自由に発言を出来る雰囲気を作っている
 ・「何を議論しているのか?」というポイントを明確にしている
 ・より良い選択肢を見つけるため、広くアイデアを求めている
(意見の発散)
 ・対立する意見をすりあわせ、参加者全員で合意を形成している
(意見の収束)

と言うイメージで、「あ、これ、できるようになりたい」と思う人も多いかもしれません。

そして、応用編は大きくは二つの潮流に分かれていて、一つは企業変革の中でファシリテーションの手法を活用しようと言う一派。「ザ・ファシリテーター 人を伸ばし、組織を変える」や「ファシリテーションの技術 『社員の意識』を変える協働促進マネジメント」など、ファシリテーションを解説する好著はいくつかありますが、どちらかというとこの応用編であるのは、書名のサブタイトルを見れば納得いくことでしょう。

そして、応用編のもう一つの潮流が、講師や顧客への説明など、人前で話して納得と共感を得るスキルです。というと、「プレゼンテーションとどう違うの?」と言う疑問も出てくるかもしれませんが、プレゼンテーションは、自分の言いたいことを相手に渡す(プレゼントする)と言う観点で、自分中心のコミュニケーションスタイルであるのに対し、ファシリテーションは相手の頭の中に自分の伝えたいイメージを植え付ける、という相手中心であるところに違いがあります。

※念のためですが、プレゼンテーションを否定しているわけではありません。前提と思考パターンを共有している相手なら、プレゼンテーションの方がよっぽど効率的だし、ハイレベルのプレゼンテーションはファシリテーションと重なってきます。ここでは、ファシリテーションを明確にするために、あえて違いを前面に出しています。

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木田 知廣

木田 知廣

シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

経営大学院立ち上げという類まれなる経験をした「人材育成のプロ」

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