苦手な人にもサラッと頼み事が出来る「ナンパ話法」

2010.03.15

組織・人材

苦手な人にもサラッと頼み事が出来る「ナンパ話法」

木田 知廣
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

職場で苦手な人っていますよね? 別に悪い人ではないけれど、取っつきにくいと言うか、会話しているとなんとなくイヤな感じ。 ついつい避けたくなるものですが、そんな人に限ってこちらから仕事のお願いをしなくちゃならなくって… と言う時にソッコーで「効く」のが、「ナンパ話法」。その名の通り、ナンパのテクニックから派生したものですが、ビジネスでも驚くほど効果を上げる、その背後の心理トリックは…

まずは、ナンパ話法の具体的テクニックですが、すごく簡単で頼み事を「主文+従文」の2段階に分けるというもの。

つまり、

 「時間があったら(従文) + この仕事をお願いできますか?(主文)」

 「今の仕事が一段落したらで良いので(従文) + こっちの仕事もお願いします(主文)」

など、文の冒頭の従文で前提条件をつけたうえで、本来やって欲しいことを頼むのです。

実際にやってみると、その効果はビックリするほど。相手の受け入れ方も違ってきますし、なによりも自分が頼みやすくなるのが嬉しいですね。

ちなみにこれ、本当のナンパでも「効く」らしいですね。つまり、

 「もし時間があったら(従文) + お茶しよう (主文)」

 「渋谷に行くんなら(従文) + クラブに行こうゼ(主文)」

のように、ワンクッションおいた方が、成功率は高まるとのこと。

ちょっと意外、ですけどね。

だって、ナンパって、「ねぇ?お茶しばけへん?、いいやろ?いいやろ?」みたいに徹底的な押しのトークをイメージするじゃないですか。

でも、私が秘かに心の師と仰いでいる草加大介先生によれば、「ちょっとでいいから相手に考える時間を与えてあげる」ことが大事なんだそうです。

たしかに、逆の立場になってみたら、ナンパというまったく未知の誘いを受け入れるためには、自分の頭を整理する時間が欲しいのかもしれません…

というのが、実はこのテクニックの大事なところ。

仕事上の頼み事にしても、あるいは筆者のようにセミナーで講師をする場合などでも、相手に「考えてもらう」のはすごく大事なのです。

イメージとしてはこんな感じ。

人の頭の中には膨大な知識がクモの巣のようにネットワーク化されて格納されていて、新たな情報をそのネットワークの「どこに位置づければいいか」(定位する、なんて言いますが)が分からないと受け入れようがないんです。

その場合は、即座に拒絶反応。新たな情報がクモの巣に跳ね返されて、ポーンと戻ってきてしまう感じで、かくしてナンパは失敗。

ところが、新たな情報が、既存の知識とどのように結びつくかを「考える」と、クモの巣の一角で糸と糸の間隔がニューッと広がってその知識を入れるスポットが出現します。そこにスポッと新たな情報をはめ込めば、相手の知識ネットワークに取り込まれて、受け入れられることはもちろん、ひょっとするとその過程で相手に「快感」すらもたらすことが出来るのです。

というのは、食欲、性欲、すべからくそうですが、生きるために必要な行動には必ず快楽が伴うように、人間の心は設計されているのです。

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木田 知廣

木田 知廣

シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

経営大学院立ち上げという類まれなる経験をした「人材育成のプロ」

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