「忙しい」「時間がない」というコトバは、いかにカッコ悪いのか

2010.03.05

組織・人材

「忙しい」「時間がない」というコトバは、いかにカッコ悪いのか

新田 龍
株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役

「忙しい」、「時間がない」を連発する人たちはそこかしこに存在しています。 そんな人たちは一体どういう意識をお持ちなのでしょうか。 考えてみたところ、結論はこのようになりました。

古代ローマの哲人皇帝マルクス・アウレーリウスは、日々の気づきをつづった著書「自省録」の中で、このように書き記しています。

「『私には暇がない』ということをしげしげと、必要もないのに人に言ったり手紙に書いたりせぬこと」

さて、約2000年後の現在はどうでしょうか。

私自身がまだ幼少の頃は、周囲の大人たちが「忙しい」とか「時間がない」などと言っているのを聞くと、

「ああ、この人は時間がないくらい忙しいんだ。 大変だな、すごいなー」

などと無垢に感心していたものです。 しかし、今はもうすこし深く考えられるようになってきました。

●本当に、「余裕もないほど忙しい」のか?

人間本来の思考様式や行動様式を考えてみれば、「本当にやりたいこと」ならば、なんとか実現させようと方策を考え、実際になんとかしてしまうものです。 時間がなければ創るし、優先すべきことであれば調整もする、ということですね。

 文字通り「本当に人付き合いの余裕もなくなるくらい忙しい」という場面が、人生でいったい何回くらいあるものなのでしょうか。 

私自身、ベンチャー企業の社員として、創業期から株式公開に至る怒涛のような時期を経営者の傍でリアルに体験し、会社員という人種の中では相当に忙しい経験をしてきた部類であろうと自負しています。 それでも、自身の経験と観察の範囲では、「日常的に忙しい」環境などはまずあり得ないと言い切ることができます。 

しかし、実際に「忙しい」、「時間がない」を連発する人たちはそこかしこに存在しています。 そんな人たちは一体どういう意識をお持ちなのでしょうか。 考えてみたところ、結論はこのようになりました。

●「忙しい」、「時間がない」を連発する人たちの内情は

忙しくて時間がないのではなく、

要領が悪いだけ
時間を作ろうとしていないだけ
調整能力がないだけ
同情してほしいだけ
できない言い訳をしているだけ
自分には価値があると思ってほしいだけ
余計なことまでやっているだけ
やりたくないだけ
暇な自分が不安なだけ
大切なことを優先する勇気がないだけ

の、どれかなのでしょう。

いずれもカッコ悪くて目をそむけたくなるような事実です。 いわば、自ら「忙しい」、「時間がない」と一言口にするたびに、「自分はこんなにダサいんですよ」、と公言しているに他ならない、ということですからね。
 

一方で、デキる経営者やビジネスパーソンに限って、「忙しい」とか「時間がない」とは一切おっしゃらないのが不思議です。 普段から「忙しい」を連発する人たちよりも、明らかにものすごく忙しい日々を送られてるハズなのに。 

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新田 龍

新田 龍

株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役

キャリア教育プロデューサー ブラック企業アナリスト 大学講師 HRMストラテジーコンサルタント JCDA認定キャリアデベロップメントアドバイザー 日本キャリア開発協会、東京商工会議所会員 早稲田大学卒業後、東証一部上場企業で経営企画、事業企画を経験。 その後人材サービス大手企業にてコンサルタントおよび人事採用担当等を歴任。 現在は人事戦略とキャリア教育に関するコンサルティング会社を2社経営。

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