『脱!日用雑貨。“香る”プレミアム柔軟剤の仕掛け人(前)』

2009.11.03

営業・マーケティング

『脱!日用雑貨。“香る”プレミアム柔軟剤の仕掛け人(前)』

武田 舞

日経ウーマンオンラインとINSIGHT NOW!のコラボレーション企画! 明日から使える“オンナゴコロ”をつかむマーケティングのヒントに! 大多数の消費行動を担っていると言われる女性達。 その心をつかんだ商品やサービスの仕掛人に、 オンナゴコロの仕掛け人で、 INSIGHT NOW!ビジョナリーの武田舞が直撃。

 ターゲット層のニーズでもある「心豊かな暮らし」。花王はこのニーズに応えるため、3本のコンセプトを軸に「ハミングフレア・フレグランスコレクション」を作りあげる。お気に入りのスペースに飾っておけるデザイン、洗いあげた衣類に残る贅沢な香り、ルームフレグランス的な機能、という3つだ。

 デザインに関しては、インテリアに華やぎを加えるファッション雑貨のようなデザインをイメージ。ボトルデザインにカリスマフラワーアーティストのローラン・ボーニッシュ氏を起用したこともファッション感覚の高い女性に狙いを定めてのこと。

 パリ・ブローニュの森に近い高級住宅街ヌイイ市に100年近い歴史を持つ花店の4代目。20歳で難関の仏文部省認定フローリスト職業教育上級免状を取得した実力者、ローラン・ボーニッシュ氏。現在は自由が丘でフラワースクールを主催、デモンストレーション、イベント企画なども手がけ、雑誌、テレビでも活躍中である。ボトルを彩るのは彼が制作したブーケだ。

 そのデザインに、香水を作るレベル同様の調香から生まれる香りを加えた。長年花王ブランドの香料開発を担当してきた調香師・高田昌浩氏は「日本の柔軟剤や洗剤に多量に使われることは珍しいオレンジフラワーを贅沢に使い、ハイクラスなイメージを目標にした」。家庭日用品に非日常性を求めるというのも逆説的な発想だが、その意外性が当たった。

 開発は2006年12月に開始。柔軟剤でありながら香水のようにこだわりぬいた香り、ファッション雑貨に対抗するデザイン性の高さ、今まで市場に存在しなかった製品なだけに開発チームの苦労は続く。【次回に続く】

⇒次回「脱!日用雑貨。“香る”プレミアム柔軟剤の仕掛け人(後編)」へ続く(全二回)

日経ウーマンオンライン 関連記事』

米国式自己主張と日本流気配りを組み合わせ女子広報の本懐 - 彼女がコミュニケーション上手なワケ -

不安で立ち止まる前に今日と向き合う“目線”を変えよう20代ですべきこと、30代からできること

海外出張 その2:いざカンボジアへ次世代に引き継ぐゲランブランド【WOLブログ】

日経ウーマンオンライン×INSIGHT NOW!コラボレーション企画について】
本記事は、日経ウーマンオンラインと、INSIGHT NOW!による、コラボレーション記事です。INSIGHT NOW!のビジョナリーである武田 舞氏が、オンナゴコロの仕掛け人として、インタビュアーを務めています。

                                       ◇インタビュー:武田舞 ◇写真:飯野勇一

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。