"TV番組でタレントが○○と言った"を記事にするメディアサイト

2009.09.01

IT・WEB

"TV番組でタレントが○○と言った"を記事にするメディアサイト

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

ここ2~3年でしょうか。テレビで「ネットで○○が話題になっています」という話題を進める番組が出てきたり、ネットでも個人ブログではなく企業がやっているメディアサイトで「昨日のテレビ番組△△でタレントの○○が◇◇と発言」といった内容を記事にするようになってきたのは。

あなたは、こういったコンテンツ作りの傾向をどう思いますか?

人によっては、「他人のふんどしで相撲をとる行為だ」「自分でコンテンツを作ってないからメディアではない」という意見もあるようです。

しかし、そうでしょうか?

結論から言うと、私は「現在のメディアとして果たすべき役割の1つである」と考えます。というのも、メディアの役割として、これまでの「独自のコンテンツを作ること」に加えて、「情報を取捨選択して整理して伝えること」が重要になってきているからです。

以前のコラムで少し触れましたが、 2006年の時点ですでに、消費情報量の4317倍もの選択可能情報が世の中に流通していると言われています(総務省調査)。つまり、世の中に流れている情報すべてを把握することは現実的に不可能になっています。さらに趣味嗜好の多様化や社会構造の細分化・専門化により、人によって「大切だ」と思う情報がバラバラになってきています。昔のように、日本人のほとんどがピンクレディーや「ひょうきん族」に興味をもつといった時代ではないのです。

ブログやSNSのようなCGMも含めて多種多様な情報が大量に流通している世の中だからこそ、玉石混淆の情報の海から「これは良い情報」「この分野ではこれは見ておくべき」といった、情報の取捨選択と整理をする役割が価値を持ってきているのです。

イマドキの新聞というと、通信社や記者クラブからの情報の比率が増えています。しかし、新聞は限られた紙面にその日の情報をまとめる必要があるため、自然と「社会人として知っておくべき情報」を整理して載せているので価値があるのです。

Diggやはてなブックマークのようなソーシャルサイトも、「多くの人が良いと思った情報」を見つける場所として、すでに重要な役割を果たしています。

「2ちゃんスレまとめ」という類のブログも増えています。2ちゃんねるで書かれたおもしろいやりとりや情報を、1つの記事にまとめて自分のブログに掲載しているのですが、これも2ちゃんねるという情報のるつぼから「おもしろい情報」をピックアップする良い役割を果たしていると思います。

いずれも、情報の取捨選択と整理をしているものですね。

世の中では「編集者」というと文章を編集する役割だと思われているようですが、実は、それは編集者の役割のごく一部なのです。編集者の本当の役割は、こういった情報の取捨選択と整理にあるのです。

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安田 英久

株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

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