「ロゴス文明」から「ホロス文明」への社会進化

2009.07.31

経営・マネジメント

「ロゴス文明」から「ホロス文明」への社会進化

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

「地球は、“ひとつの生命体”であり、  地球に存在するすべての物質や生命は、  相互に結びつき、関係し合っている」

ジェームズ・ラブロック氏の「ガイア理論」では、
上記のような考え方を提唱。

当初は多くの学者たちから強烈な批判を受けましたが、
現在は、ほぼ「定説」となりました。

そしてまた、

「物質も生命もすべてが結びつき合っている」

ということ、言い換えるなら、

「天地同根万物一体」

であるという点は、
最新の量子物理学の枠組みにおいて、
説明可能であることがわかってきています。

ですから、私たちが時折感じることのできる、
気の合う仲間たちとの一体感、あるいは、
大自然に囲まれたときに沸々と湧いてくる
動植物たちとのつながり感は、

「スピリチュアルな幻想」

に過ぎないのではなく、
科学的に説明できるリアルな現象と言えます。

さて、この一体であるはずの地球を、
その構成員でありながら、崩壊させつつあるのが、
私たち「人類」ですね。

こうした警鐘もまた、つい最近までは、

“極端なエコロジー思想にとりつかれた人々の
「たわ言」に過ぎない”

と無視したり、バカにする人がほとんどでした。

しかし、もはや、市井の一般人でさえ、

「なんか地球、まずいことになってきてるぞ・・・!」

という実感を禁じえないほどの状況にまで
来てしまったように思います。

そして、従来の考え方、生き方を続けるわけに
はいかなさそうだと、誰もが明確に自覚しつつあります。

「包括的進化論(GET)」の紹介記事で
述べたように、現在、私たちは、

「社会」や「精神」の新たな進化

が求められる「岐路」に立っているわけです。

アヴィーン・ラズロ氏によれば、
現在の私たちは、

「進化か絶滅か」

という地球規模の転換点=マクロシフトに
近づきつつあると述べています。

そこで、ラズロ氏は、
望ましい社会の進化の方向性として

・現在の権力と征服を重視する「ロゴス文明」(理性重視文明)

から、

・個人の成長と、人間のコミュニティと生物圏の持続可能性
 を核とした「ホロス文明」(全一性重視文明)

への移行を提唱しています。

ホロス文明は、
既にその芽が大きく成長しつつあります。

そして、この文明をリードしているのが、
例えば、社会学者のポール・レイ氏が消費者調査に
基づいて提唱した

「文化的創造性を持つ人々」(Cultural Creatives)

であり、日本なら、
消費社会研究家の三浦展氏が命名した

「シンプル族」

だと言えるでしょう。

ホロス文明の主役になるであろう彼らは、
現在は依然として周辺部にいる人々であり、
決して主流派ではありません。

しかし、消費動向において、
明確な徴候を捕捉できるくらいの規模まで
じわじわと増えてきています。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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