レビューへの期待(2/2)

2009.07.07

組織・人材

レビューへの期待(2/2)

内田 正志

今回は、前回に引き続きレビューイ(レビューを受ける側)が期待しているポイントについて考えてみます。

前回はよくある3つのタイプについてご紹介させていただきましたが、残り3つのタイプは、上司と部下などの特殊な関係のケースに限られると思います。

 

 

【Type4.自分を認めてほしい】

〔Type4-1.自信〕

(定義)自分の実力を認めてほしい
(対応)認めた上で、さらに高い目標設定(例:課題の難易度を上げる)をすることで動機付ける

〔Type4-2.不安〕

(定義)自分の実力には不安があるが、気に入ってもらいたい
(対応)課題への取組結果と人間関係は別物であることを理解させる

【Type5.辛さを理解してほしい】

〔Type5-1.疲弊〕

(定義)成果は出ていないが、自分の努力は認めてほしい
(対応)努力していることは認めつつも、課題の難易度を下げるなどの対応は極力しない

〔Type5-2.言い訳〕

(定義)与えられた課題自体に問題があり、自分の問題ではないことを理解してほしい
(対応)余力がある場合は、実力的にはできることを伝えることで奮い立たせ、余力がない場合は、ヒントを与えることで、やればできるという可能性を感じさせる

【Type6.この場を切り抜けたい】(レビューアから場をセットした場合に多い)

〔Type6-1.緊張〕

(定義)準備が不十分であるなどの理由により、何事もなく無事にレビューを終えたいと感じている
(対応)終わりさえすればよいのかということを考えさせ、本質的に意味がないことに気付かせる。また、効果的なヒントを部分的に見せることで、レビューを有効活用しないことがもったいないことであると感じさせる

〔Type6-2.面倒〕

(定義)レビュー自体の意義を感じておらず、早く終わらせたいと感じている(準備も不十分)
(対応)相手の進捗度合いに応じて、効果的なヒントを部分的に見せることで、レビューを有効活用しないことがもったいないことであると感じさせる(その場自体は早めに打ち切ってしまう)
 

課題の内容や元々の人間関係によっても期待や対応方法は異なるかと思いますが、いずれにせよ、まずは内容・表情・振る舞いなどから、レビューイの期待を把握することがレビューアにとって重要だと思います。

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