ノートに手書きが一番! ホントに?

2009.06.19

仕事術

ノートに手書きが一番! ホントに?

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

もう半年ほど前「ライフスタイルノート」愛用者が増えている、という記事を見かけた。手帳、メモをどうするかは長年の悩み。ポメラなるデジタルツールもあるが、さて、どれがいいのか?

パソコン使ってちゃバカになる!?

任天堂『脳トレ』シリーズの作者として有名な川島隆太・東北大学教授は、極めて厳格な脳科学者でもある。厳格の意味は、データの裏付けのあるテーマについてしか話さないということ。

その教授にある取材でお話を伺ったときのひと言が強烈に印象に残っている。曰く「パソコン使っていると、バカになりますよ。その証拠の一つにとりあえず漢字を書けなくなったでしょう」と。

パソコンを使うとバカになるというのは、教授独特のレトリックである。もちろんパソコンを使うと必ず頭が悪くなるというわけではないだろう。教授ご自身も原稿を書くときにはパソコンを使われているし、データ分析にも当然必要なツールのはずだ。ただし前頭前野の活性化度合いを調べているうちに、気になるデータが蓄積されてきていることも事実らしい。

すなわちネットサーフィンしているときには、前頭前野はあまり活性化していないのだという。同じような傾向はほかにもテレビを見ているときやテレビゲームで遊んでいるときなどにも顕著だという。つまりこうした活動をしているときには、脳はお休みしていることになる。

教授の問題意識は、使わなくなった人間の能力は基本的に、必ず衰退する、というもの。歩かなくなって足腰の力が衰え、やわらかい食事をするようになって顎の力が衰え(そのせいか、最近の若い人ほど顎がしゅっとスマートでカッコいいのだが)、脳を使わなくなれば頭が悪くなる。これはいかんではないか。

佐藤優流読書法は、本を読んだら抜き書く

個人的に、間違いなく現代日本の知の巨人だと敬う人物の一人として、佐藤優氏がいる。恐ろしいことに筆者と同い年である。まあ、それはおくとして彼はなんと、一日6時間の読書を自らに課しているという。

そもそも鈴木宗男議員絡みの国策捜査で勾留され、留置場生活を送っていたときには、独房こそが最高の勉強部屋とのたまった方だ。出所後は読書時間が減ることを恐れての一日6時間ノルマなのだろう。

読書時間の長さもさることながら、学ぶべきはその読書法にある。彼は「6ヶ月後ぐらいに話題になりそうなテーマの本を積極的に集め、読むことにしている。重要な部分をシャープペンで囲み,それをノートに書き写す」(佐藤優『「諜報的生活」の技術』講談社・20P)そうだ。手書き派なのである。

川島教授(ちなみに、このかたも同い年仲間だ。といっては失礼にあたるだろうけれど)も仰っていた。「モノを考えるときには、パソコンよりも手を動かした方が、前頭前野が活発に動きますよ」と。

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