日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(2)

2009.06.09

開発秘話

日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(2)

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

世界最速にして世界唯一のトリプルエンジン搭載ブラウザLunascape。ブラウザといえばアメリカという常識を覆し、世界シェア拡大を狙うスタンスは、あのGoogleを彷彿とさせる。ブラウザで「世界平和実現」をめざすLunascape開発の背景を探る。

ブラウザそのもののプログラミングは、ある程度の知識さえあれば誰でもできる。しかし誰もが『使いやすい』ブラウザを創るとなると、それはまったく次元の異なる課題である。使いやすさとは何かを突き詰め、同時に動きの速さ・軽さも求められるからだ。付け加えるならユーザーごとに使いやすさの定義も微妙に変わってくるだろう。本質的にはカスタマイズできる方が良いのだ。

「インターネットが普及する前にはあり得なかったやり方で開発を進められる。この環境がLunascapeを飛躍的に進化させてくれました。何しろ新しいバージョンを出せば、極端な話1秒後にはユーザーが反応してくれますから。実際に使ってみて、ここを直してほしいとかリクエストを出してくれる。それに必死に応えていきました」

ニューバージョンが出る瞬間にダウンロードする、それはどんなユーザーだろうか。新しいもの好きで、技術もわかる人たち、マーケティング用語でいえばイノベーターたちである。彼らは同時にオピニオンリーダーと重なることも多い。そんな人たちだからこそ「I.Eより使いやすい」メリットがダイレクトに伝わったのだ。

仮にネットがなかったら、どうなっていただろうか。Lunascapeというブラウザソフトの新しいバージョンを出したとしよう。それを使ったもらうためには、何らかのルートでユーザーに届けなければならない。課題は流通経路の確保、ただしパッケージングして輸送コストをかけて、といったやり方は現実問題として不可能だ。

「お金のない学生には到底無理な話です。ところがネットを使えば、コストはゼロ。しかもすぐに反応してくれる。こちらも待ち構えていてすぐに改良する。ものすごく短いスパンで改善サイクルをぶん回していけるんです。それによって使いやすさは格段に向上していく。このダイナミズムがLunascapeの強みになっているのは間違いないでしょうね」

ここがガリバー・マイクロソフトには真似のできない芸当だろう。何年もかけて設計しテストを入念に繰り返し,用意周到バグも取り尽くして発売されるのが、マイクロソフトの製品である。市場に出した次の瞬間から届く改善リクエストになど一々応えていけるはずがない。そもそもそんな体制がないのだ。ところがLunascapeにはできる。勝機はここにあった。

⇒次回「Googleみたいなやり方」へ続く(全四回)

『Lunascape株式会社 関連リンク』
Lunascape株式会社ホームページ:
⇒ http://www.lunascape.jp/
会社情報
世界最速の無料Webブラウザ 【LUNASCAPE】
Laser Pointer Presentation Assist System【Afterglow】

◇インタビュー:竹林篤実/坂口健治 ◇構成:竹林篤実
◇フォトグラファー:大鶴剛志 ◇撮影協力:ピクスタ㈱ 

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