コミュニケーション効率を劇的に上げる秘訣

2007.08.06

組織・人材

コミュニケーション効率を劇的に上げる秘訣

斎藤 日登美

「目標達成型」と「価値観型」、この2つのタイプ分けについて聞いたこと があるだろうか。人間には様々なタイプがある。色んな分け方があるし、 自分に合ったタイプ分けを参考にすればよいと思うが、特に会社における 目標を達成しようとするとき、人をいかに動かすのか、というのは大きな 課題だ。そんなとき、この「目標達成型」と「価値観型」のタイプ分けに ついて知り、活用すると、コミュニケーション効率は劇的に上がる。

従って、価値観型の人には同じことでも例えば次のように伝えると伝わりやすい。
「君たちに頼みがある。2週間先のイベントには本当は300人の人を集めたいが、
まだ150人しかエントリーがない状態だ。君たちはこの会社の製品の良さにひかれて
入社してくれた人がほとんどだと思う。うちの製品が世の中にもっと広まったら、
健康で豊かな気持ちで暮らせる人達が増えるよな。俺は今度のイベントは
そういう意味で、多くの人にうちの会社の製品の良さを感じてもらうことの
できる貴重な場だと思ってる。1人でも多くの人が来てくれればそれだけ、
健康で豊かな世の中作りへの貢献ができると思ってる。だからそのために君らの
手を貸してくれないか。1人でも多くの人に来てもらって良さを伝えようじゃないか。
今日はまず、顧客リストから、より多くの人に知ってもらえる機会のある規模の
大きな会社から順に連絡して、足を運んでもらえるよう是非頼んでみてくれないか」。
このように、彼らがなぜ300人集めたほうがいいのか、その理由を彼らの価値に
訴えて説明し、具体的なアクションまで付加してあげるとなお動いてもらいやすい
のである。

さて、あなたは「目標達成型」「価値観型」のどちらのタイプだろうか。
あなたが目標達成型であれ、価値観型であれ、大切なことは、世の中には
大きく分けて2割の目標達成型と、8割の価値観型の人々がいて、それらの人々
をうまく味方につけてドライブしていくことができなければ、経営者や
上司として会社の目標を達成していくことは難しいということである。
自分が目標達成型なら、目標達成型にしか響かない伝え方をしているだろうし、
だとするとあとの8割もの人を動かすことはできないし、理解もできない。
あなたが価値観型なら、目標達成型には一切響かない伝え方をしているだろうし、
おそらく目標達成型の良い点を伸ばしきれない上司かもしれない。目標達成型の
部下にとって、価値観型の上司ほどまわりくどく、イラつくものはないのである。
いずれにせよ、自分のタイプを知り、両方のタイプの感じ方の違いを心得て
コミュニケーションすることは、コミュニケーション効率を上げ、会社の
目標達成を効果的に行っていくことに非常に役に立つ。

以下に非常におおざっぱな目標達成型と価値観型の違いをまとめた。
参考になれば幸いである。
次回はこの目標達成型と価値観型の違いについて更に深く説明していきたい。

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