『3:4:3の法則』にみる組織の慣性

画像: Tatsuo Yamashita

2009.05.09

経営・マネジメント

『3:4:3の法則』にみる組織の慣性

松本 真治
有限会社ワースプランニング 代表取締役

組織で働く構成員の構成比を表したものです。 働きアリや働き蜂は組織を構成することは知られていますが、よく観察してみると、全体の3割のアリや蜂は全く働いていないのです。

組織で働く構成員の構成比を表したものです。

働きアリや働き蜂は組織を構成することは知られていますが、よく観察してみると、全体の3割のアリや蜂は全く働いていないのです。そして、3割のアリや蜂は一生懸命働いています。残る4割のアリや蜂は普通に働いているのです。ですから、3・3・4理論というよりは3・4・3理論ということになりますが、「3:4:3の法則」という方が一般的です。

これを人の組織に当てはめてもよく似たことがいえるのではということで、よく例えとして引用されています。
3割の人はモチベーションも高く意欲的に働き、4割の人は言われたことだけをそつなくこなし、残り3割の人はモチベーションが低く働く意欲に乏しい人になっているということです。
3割:やる気のある人材
4割:普通の人材
3割:やる気のない人材
ということになるのでしょうか。

こうしてみると、組織では、上位3割の人が全体を引っ張り、中位4割の人が普通に仕事をこなし、下位3割の人が組織にぶら下がっていて、結局、組織は7割の人たちで運営されているということになります。

そこで、組織の効率化を図るため下位3割の人を排除してみると、時間の経過とともに、また、全体の内、3割のやる気のない人材が発生するということのようです。この様な組織の特性を見極めて組織戦略を練ろうとするのですが、そもそも、3:4:3の法則は、アリや蜂の組織の世界であって、必ずしもヒトの組織に当てはまるものではありません。

確かに、何ら戦略のない組織においては、この様な分布に近い状態が現れるようです。一度、組織を客観的に観てみると面白いですよ。

ヒトにはアリや蜂と異なり、考える力があり、感じる力があります。現状に甘んじずに、より良くしようとする気概があれば、どの様にすればさらに良くなるのか考え、行動することができます。

3:4:3の法則が成り立っている組織は、今日のような大競争時代にはもはや生き残っていくことは難しいといえるのではないでしょうか。

社会全体で見ても、3割の活力のある会社、4割の普通の会社、3割の活力のない会社があるようです。
大いに考え、大いに感じ、行動して、是非とも3割の活力のある会社のグループに入りましょう。

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松本 真治

有限会社ワースプランニング 代表取締役

人材・組織開発コンサルタント。 人材・組織の潜在力を引き出すアセスメント(サーベイ)の企画/開発/運用から本質的課題を抽出し、課題解決のための最適なソリューション(研修・教育プログラム)の設計/運営までのコンサルティング・サービスを展開中。 人/組織が本来持ち備えている力(潜在力)を引き出し、人/組織が自律的で持続的な成長を遂げていく支援をさせていただいています。

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