大ブームの手帳活用術・成功のヒミツは?

2009.02.04

ライフ・ソーシャル

大ブームの手帳活用術・成功のヒミツは?

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

今年も月が改まって2月になった。何らかの目標を立て、新しい手帳で活動を開始した人も多いだろう。書店に行けばまだまだ様々な手帳が販売されている。一つのブームともいえる手帳活用術。なぜ人々はそれに惹かれるのか。そのヒミツを考えてみたい。

■ヒミツその1:「見える化」

ビジネスシーンではよく使われるようになった言葉であるが、行っている取り組みを可視化、つまり目に見えるようにして問題点や成功のポイントを明確にすることといった意味がある。様々な定義があるが、最もわかりやすいものは、同名の著書もあるローランド・ベルガーの遠藤功氏のものだろう。<ビジネスにおける問題を常に見えるようにしておくことで、問題が発生してもすぐに解決できる環境を実現すると共に、問題が発生しにくい環境を実現するための取り組み>だという。
では、個々人に置き換えた時、問題点とは何だろうか。例えば、昨今の関心事で言えば「メタボ」などだろう。何とか痩せないといけない。次の健康診断までに少しでも体重を減らさないと会社から指導が入ってしまう!などという切実な状況の人も多いのではないだろうか。
そうした時に有効とされているのが「レコーディングダイエット」だ。日々の食事や間食とそのカロリーを記録して、その内容を自覚することで食生活の改善につなげるというもの。岡田斗司夫氏が著者「いつまでもデブと思うなよ」で紹介し、一気に有名になった。
「見える化」的に考えれば、「問題点」は「自分がデブ(もしくはメタボ)だということ」。その望ましくない状況を認めて改善のための取り組みをするものの、挫折が待っているのがダイエットの常だ。(筆者も幾度も経験していることを告白しておく)。挫折に至らないために「記録」して振り返りをきちんとすることが重要なのだ。
つまり、手帳の効用とは記録することによって自らの行動を「見える化」し、「振り返りのプロセス」を働かせることにある。

■ヒミツその2:「OPDCAサイクル」

前項で手帳の効用は「振り返りのプロセス」にあるとした。もう少し拡大して考えれば、手帳の中にはPDCAのサイクルが内包されているといえるだろう。PDCAとはビジネスパーソンならば一度ならずと耳にした言葉だろう。Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)。先のレコーディングダイエットでは特に検証から改善のあたりに大きな効用があると思われる。
そのPDCAには、さらにPの前にOを付ける場合がある。Objective=目標だ。まず「目標を明確にして、その達成のために計画を立てましょう」ということである。ダイエットの目標は明確だ。「痩せること」。他にも目標を絞り込み明確にした手帳は数多い。お金の管理がうまくできて貯蓄が増えるという「ミリオネーゼ・スペシャル マネー手帳」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、15週間でフルマラソンを完走できるというカリスマコーチによる「金哲彦のランニングダイアリー」(講談社)など自身の目標を絞り込んで、それにマッチした手帳を選ぶことが達成のための近道でもある。多様性の時代、実に様々な目標達成のための手帳が発売されている。それも手帳ブームを支えている理由の一つだろう。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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