笑って読める:仮説ってこういうこと、書評:笑うマーケティング

2009.02.03

営業・マーケティング

笑って読める:仮説ってこういうこと、書評:笑うマーケティング

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

今日は、最近読んでおもしろかった本から『笑うマーケティング』を紹介します。 マーケティング関係の書籍は小難しい、数字やグラフや図説が入ったものが多いのですが、この本は、まったく違う方向で、さらっと読めます。

今日は、最近読んでおもしろかった本から『笑うマーケティング』を紹介します。

マーケティング関係の書籍は小難しい、数字やグラフや図説が入ったものが多いのですが、この本は、まったく違う方向で、さらっと読めます。

 笑うマーケティング
 竹中 雄三 著
 NTT出版
 1,575円
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本書『笑うマーケティング』は、マーケター向けの書籍ですが、筆者の竹中氏が狙っているのは、タイトルどおり、笑って楽しめるマーケティングのエンターテインメント。

マーケティングのメソッドも、消費者調査データも、小難しい理論もありません。全編にわたって、1950年生まれという竹中氏のふだんが想像できる親父ギャグが展開されています。竹中氏のマーケ視点が数ページ完結の形で語られているいので、電車の中で読むのに適切なのですが、思わず吹き出したりニヤリとしたりするという点では、電車向きではないかもしれません。

というと、ただおもしろいだけのネタ本かと思われそうですが、本書を通して竹中氏がおもしろおかしく伝えてくれているのは、「仮説」。

“マーケティングの世界でよく言われる消費者視点とは、商品の送り手側から言えば、主観と客観を逆転させる技術なのです。暗闇から不意に襲ってくるエイリアンは人間の眼から見たらそれは恐ろしい存在でしょう。ところが、エイリアンの視点で映画を作ったら、圧倒的に強い自分たちに何も恐いものなどないのだから、地球外生物一家の、のんびりした母子ものの映画になるかもしれません。”

どのテーマについても、こういったおもしろい視点で仮説を展開しているのですが、「仮説」というテーマを頭に置いておかなければ、落語家が噺のマクラでしゃべっている小咄かというくらいさらっと読めてしまいます。

とはいえ、筆者は老獪なマーケター。徹底的なジョークのオブラートに包んで、マーケの本質を突いています。個人的に思いっきり頷いてしまったのは、CRMに関するトピックの次の部分。

“あなたは真面目ですねと言われると、人間のスケールが小さいですねと言われたような気がしてむっとする場合があるだろう。カレーが好きですね、と言われると鮨が食べたくなる。そのくせ頑固親父の店に通って、今日はこれを食え、食わない奴は客じゃないからとっとと帰れと言われると喜んで食ったりする。どうやら人間が真面目に規則的な行動をするという前提で大量のデータを収集分析するのには限界がありそうだ。”

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