社会が支持する企業の存在価値を考える

2009.01.05

経営・マネジメント

社会が支持する企業の存在価値を考える

中島 康滋

社会に支持される企業とはどんな企業でしょうか?企業の存在価値を明確にし、目的を整理することで、会社のポジショニングを再設定することが可能になります。

短期的に商品が売れたとしても、ブームと共に去っていくのは目に見えています。

また、こうした企業は、社員からの支持がとても低く、「社員も自分のことだけを考える」ようになってしまいます。

ですから、良い人材が残ることもあまりありません。

社会が支持するということはどういうことでしょう?

それは、「その企業が存在していてほしい」と思う気持ちがあるかということです。

応援したくなる企業、それが社会的な支持を受けるのです。

存在して欲しくない企業は、一気に支持者=ファンが離れ、社会から取り残されていきます。

営利企業から、社会企業へ

もちろん、営利法人には利益を分配していいという考え方があります。

ですが、これからの利益分配は、個人だけでなく社会にも分配していく、そういう考えが必要な時代になってきました。

納税という方法もありますが、もっと理念や事業と密接した形で還元を行うことができるはずです。

そのためには、まず、企業の目的を整理することです。

企業の目的が何であるのか?ということです。

事業が目的になっている企業、利益が目的になっている企業・・・

いろいろな理由で、こうなってしまっているケースはあります。

いつの間にかそうなってしまったり、商品が先行して後付になってしまったり・・・

事業や利益を目的化せず手段として考えた結果、その企業が社会に対してどういった貢献ができるのかを明確にする必要があります。

それを明確にし理解してもらうことさえできれば、きっと社会に支持される企業となることでしょう。

そうした分析をするためにこれまえMBAにある分析手法が開発されてきたのではないでしょうか。

ですからこれからは、営利企業のためのMBAではなく、社会企業のためにMBAを利用する時代であると思います。

今一度、企業の存在価値を見直し、再定義することで、新しく社会企業として生まれ変わることができるはずです。

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