コンプライアンスのための内部統制がCSR?そもそもCSRとは?

2008.10.26

経営・マネジメント

コンプライアンスのための内部統制がCSR?そもそもCSRとは?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

CSR予算が不況のあおりを受け、削減されているというお話しはよく聞きます。でも、日本のCSRはよくわからないですね。コンプラとあいまって、内部統制がCSRというイメージもあります。今日はちょっと長いですが、CSRについてちょっと見てみようと思います。

 そもそもCSRとはなんでしょうか?日本と欧米では認識が相当違いますね。

 しかも、ヨーロッパと米国もだいぶ違う。

 今日はCSRとは?というところをちょっと見てみましょう。

 この言葉がはじめに出てきたのはEU統合の際ですね。CSRはヨーロッパ発の概念ですね。

 ヨーロッパを統合しよう!というのは歴史上、繰り返し湧き上がる概念です。

 少し、歴史的なお話しを致しますね。ヨーロッパは陸続きですし、ある意味親戚のような民族構成だったりします。いや、当然少数民族もいますし、民族問題はありますよ。

 ただ民族にフォーカスすると、日本で言うと、誤解を恐れずに言えばアイヌ系と沖縄系ぐらいの民族の違いかもしれませんけどね。

 言語で行くと、インテリ層はギリシア語とラテン語を勉強しますよね。ヨーロッパの「古典的な歴史」は、ギリシア語とラテン語で記述されていて、インテリ層にはそういった共通のバックボーンのようなものがあります。

 紀元前に地中海沿岸を支配したローマ帝国の時代から、中世の神聖ローマ帝国までキリスト教、協会を中心とした宗教の統一性もある程度あったんですよね。

 これも当然、複雑な問題はあるんですよ。キリスト教と言っても、いろいろありますからね。

 日本で言うと、日蓮宗と浄土宗みたいに、キリスト教にも宗派はいろいろとありますね。

 まあ、そういったバックボーンがある中でキリスト教を越えて、「自由」と言う理念で18世紀末~19世紀初頭にヨーロッパ統一を目指したナポレオンがいます。というかナポレオン以降は、自由、民主主義がヨーロッパ共通の旗印になりますね。

 あと、地中海沿岸は中世はトルコの支配下ですから、当然イスラム教徒もいますし、ユダヤ教徒もたくさんいます・・・。体制派のキリスト教徒から相当の弾圧を彼らは受けてきていますけれど。

 親戚と言えば、親戚とも言えるけど、敵同士と言えば敵同士とも言えるような人々が理念的に、政治的に、経済的に統合されていく。

 理念は、なんとかなる面はあるかもしれません。でも、経済的には相当格差があります。人件費なんて、どれだけ違うんでしょうね。

 政治的にも北欧先進国の経済規制と、やや遅れている南欧、すごく遅れている中欧では、相当違いますよね。それはそれで統合の動きですが。

 でも、そんなん政治で全て対応できるか?と言えばできません。

 だから多国籍企業が経済合理性だけで行動したら、たいへんなことになります。単純労働は全て人件費の安い南欧でやろう、北欧の単純労働者は解雇!という判断もできる。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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