一泊4980円のロープライスホテル、「スーパーホテル」が最近メディアでしばしば取り上げられている。「コスト抑制のしくみ」と顧客の「安眠へのフォーカス」が成功のポイントと伝えられている。しかし、同社の「高効率&顧客満足」の秘密は他にもまだまだあるのだ。
しかし、「開業したい」というモチベーションだけでは、良好な接客の実現が実行される保証はない。そこに、従業員に対するさらに重要なモチベーションプログラムが用意されている。
半年以上前の新聞記事であるが、日経MJ4月9日ので、<リピート多い低価格ホテル>と題された記事が掲載されていた。「スーパーホテル」のことである。記事では同社のモットーが紹介されていた。「宿泊の翌日に元気になってビジネスに取り組んでいただきたい」だという。
そのモットーを実行するしくみが、理念の共有である。同社は<社員たちが作った「フェイス」という経営理念を記した冊子を常に持ち、(中略)自分がどう取り組んでいるかを(朝礼で)発表する。>と、徹底して自ら考え、行動する顧客対応を実践しているという。
資金が貯まっても、効率を保ちながら顧客満足を得る接客方法が習得、実践できなければ、開業後のノウハウとして活かせない。その習得のためのしくみも、きちんと顧客の満足を高める活動につながっているのである。
選択と集中、そのための業務プロセスと設備の設計。さらには人を動かすしくみ。全てが一体となった顧客満足のサービスが多くのリピーターを生んでいる秘密なのだと言えるだろう。
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2009.02.10
2015.01.26
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。
