ディズニーランドより楽しい?「キッザニア東京」

2008.09.30

経営・マネジメント

ディズニーランドより楽しい?「キッザニア東京」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

2006年10月に開業した 「キッザニア東京」(以下「キッザニア」) に行かれたことありますか?

キッザニアでは、スポンサー企業の出展に当たって、
自社事業に関連のある仕事であり、かつ各事業の独自ノウハウに
基づいた職業体験ができることを求めたそうです。

ですから、100%全く同じとはいかないまでにしても、
大人が実際に行っている宅急便やピザーラなどの仕事を
子供たちも同じ業務で行うことができるようになっています。

また、キッザニアでは、
様々な企画を立てるに当たって、

「子供だましはしない」

ということをいつも言っているそうです。

相手が子供だからといって、
リアリティに欠けた

「ままごと遊び」

に過ぎない内容にしてしまうと、
子供たちはすぐにふざけ始めてしまうからです。

さて、ディズニーランドとキッザニアの
もう1つの大きな違いは、

・ディズニー=受動的体験
・キッザニア=能動的体験

です。

ディズニーのアトラクションは
基本的に見て楽しんだり、決められたレールの上を走る
ライドに乗って楽しむ。

客側のアクションはほとんどありませんよね。

しかし、キッザニアでは、1部2部総入れ替え制、
1度に最大1500人の子供たちを入場させ、
5時間にわたって、70種類を超える職種の中から
好きな職種を選んで、子供自身が体験できる仕組み。
(1回の入場で体験できるのは、5職種前後だそうです)

例えば、テレビ局(BSフジ)のパビリオンでは、
子供たちが、アナウンサー、音響エンジニア、ディレクター、
スタイリストなどになりきって番組を作っていく。

運営方のスタッフは結構大変でしょうけど、
いろいろとハプニングも起きたりして、子供たちは
臨場感あふれるリアルな仕事現場の一員になれるわけです。

すなわち、キッザニアが提供しているのは、

能動的な娯楽

なのです。

同じテーマパークでも、ディズニーとキッザニアでは、
ずいぶんと楽しみ方が異なることがおわかりでしょうか。

なお、子供たちの中には

「キッザニアよりもやっぱりディズニーが好き!」

という子もいるでしょうし、
どちらがより優れているかという話をしたいわけではありません。

ただ、ハード面でも多大な投資が必要なディズニーランド型
のテーマパークと違い、「職業体験」というソフト面の充実
でリピート客を生み出しているキッザニアからは、
大人も学べる点が多いように思います。

当記事は、以下の講演の内容を参考にしました。

*日本マーケティング協会 月例会(2008/09/28)

「職業体験テーマパーク『キッザニア』の開発について

 講師:株式会社キッズシティージャパン
    マーケティング部部長 関口陽介氏

*キッザニア東京
http://www.kidzania.jp/index.html

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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