ビズアスリートたちよ(2)

トップアスリートたちは試合の勝敗(成果)を決めるポイントに集中する。そしてそのポイントは全試合時間の20%に満たないという。

スポーツゲームの解説などで勝敗を分けた1シーンが紹介されるケースがあります。「えっ!そうか?」と思うほど微妙な違いが原因だったりします。

我々の普段のビジネス活動の中でも同様のシーンがあると思うのです。

3割打者の年収と2割打者との年収の差はおそらく数千万円
でもその差は10打席に1回余計に打つか否か?

差は少しなのにその結果手に入れる果実の大きさは異なります。つまり、少しの差を上手くコントロールできる技術がトップと並レベルとの差と言うことができるのではと考えます。

では勝敗(成果)を決める20%のポイントをトップアスリートはどうしているのでしょうか?

テニスの世界でこの20%のポイントを解明したジム・レイヤー博士という方がいます。
「メンタル・タフネス」という彼の著書は日本でも紹介され、ビジネスマン向けにもセミナーなどが行われていたこともあります。(1995年頃)

博士によるとアスリートの試合中の感情レベルは概ね4つのレベルに分けることできるといいます。(これはビジネス現場でも当てはまると思います)

1)あきらめ
→無気力なしぐさや言い訳、戦意喪失的でエネルギーの状態は低く消極的で受け身

2)怒り
→イライラしており、邪悪的な発言や表情などが出て、ネガティブエネルギーが充満している状態

3)びびり
→戦う意志はあるのですが、落ち着きが無く集中力に欠けているいわゆる過緊張状態

4)チャレンジ
→自信にあふれた態度でプレッシャーを楽しむ余裕のある表情で、エネルギーの状態は高く積極的

そして、博士は強いアスリートは「チャレンジ」状態を保つ技術を持っていることに焦点を当てたのです。

この感情(内面的なこころの動き)は、しぐさや動作・表情、姿勢(スタンス)で外部から見て分かることです。
博士はこれを逆手にとって、姿勢や表情などをコントロールすれば、感情をコントロールできるということを発見しました。

「EmotionをMotionでコントロールする!」

テニスの場合点数が決まって次へのつなぎの時間があります。このつなぎの時間にチャレンジ状態の自分の動作を意識的に行えるよう訓練するのです。

我々のビジネス現場で言えば

例えば
・仕事で自分が最も高パフォーマンスな状態ってどんな時か?
・上手くことが進んでいるときの自分はどんな歩き方か?
・調子の良いときの発言ボキャブラリーは?

こんなことを考えてみることがスタートだと思います。

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大川 耕平

株式会社スポルツ 代表取締役

商品企画開発会社スポルツの代表です!新しいモノ・サービス・事業づくりのプロジェクトをデザインしていくことを天職だと思っています!

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