市場の効率化が生み出したとも言える「偽装問題」。どこかで「効率の再定義」が必要なのではないでしょうか。
ISOやらHACCPやらによって管理された最新鋭の生産設備を使って
生み出された商品が、最新のマーケティングで理論武装し、優秀な
デザイナーによって施されたパッケージと表示義務を満たしたラベルをまとい、
ハートビル法をクリアしたショッピングセンターに美しく陳列される。
しかし、消費者は、毎日が「目隠しテスト」。
品質や安全を、誰かに依存しなければ生きてゆけない社会。
「マーケティングとは、売れる仕組みを築くことだ」と定義されることが
ありますが、こうした事件を見ていると、「マーケティングとは、
売り手と買い手の顔の見える関係を築くことだ」と再定義する必要が
あるように思います。
「商品は市場が育てる」という原則に則れば、私たち一人ひとりが普段から
「スプーン1口分」の情報を吟味するしかないのですが。
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