工業社会的モードから情報社会的モードへ

2008.09.17

経営・マネジメント

工業社会的モードから情報社会的モードへ

三上 紘司

~変化への対応を誰が求められているのか~ 歴史が示すように、各時代に、幼年期、青年期、そして、成熟期が存在した。

 1990年代の半ば以降、インターネットや携帯電話の普及にともない社会の発展段階の一つの考え方として、工業社会(産業社会)から情報社会にシフトしていると云われて久しい。
しかしながら、筆者のコンサルティングの現場経験から、特に、日本の高度成長期を牽引し、現在も企業の要職に鎮座するエリート層が、この変化を理解し、経営活動の具体的アクションとして反映しているかという点に危機感を感じる。

 歴史が示すように、産業社会は、農業社会⇒工業社会⇒情報社会へと変化してきている。そして各時代に、幼年期、青年期、そして、成熟期が存在した。つまり、各時代のシフトするタイミングでは目に見えない移行期が間に入っているというようにも考えられる。

 そこで、私たちはどの時代のどの時期に位置しているのか整理したい。

 農業社会では、社会基盤は、地縁/血縁であり、近隣ローカル地域での定型的肉体労働(農耕作業)を主として、農地から冨が生んだ時代であった。そして、ヨーロッパの産業革命を契機に、日本でも江戸末期から外国勢力からの圧力とともに明治維新がおこり、明治/大正の移行期を経て、昭和において近代的技術(テクノロジー)を基盤とした本格的な工業社会が到来したことは周知のとおりである。

 工業社会の社会基盤は、組織階層構造を前提としており、近隣地域における工場における定型的肉体労働によって社会が成り立っていた。時代の進展とともにグローバル化が進んだが、労働者観点から見るとやはり近隣地域における定型的肉体労働による価値の創造であるといえよう。つまりこの時代、技術(テクノロジー)から富が生まれる時代である。

図:社会の進展とその時代の特徴

 さて、私たちが位置しているのは、もはや完全に情報社会である。工業社会から情報社会への転換期、移行期はこの10年で過ぎたのではないか。

 技術をベースに、踏襲、伝承、継承していた時代から、
知識をベースに、新たなものを創造する時代へと移行をした。

 この時代の特徴は、定型的な頭脳労働はコンピュータに代替され、定型的肉体労働は派遣社員やパート社員が担い、さらには労働コストの比較的安価な諸外国へもアウトソーシングも可能な時代となっている。つまり、この時代で求められるのは、「創造的頭脳労働」なのだ。欲しいものは何でも手に入るほど飽和し溢れかえるだけでなく、インターネットや通信手段の進展にともない「情報」もが氾濫する時代、玉石混淆の情報から宝となる情報を取捨選択したうえで、経営活動に活かし、未来を切り開く創造的な頭脳が求められる。

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