キャリアの要諦<3> 『イメージ・プルの力』

2007.06.01

組織・人材

キャリアの要諦<3> 『イメージ・プルの力』

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

キャリアという長いマラソンを走っていくにあたって、イメージを持つ者と持たざる者の差は歴然として現れてくるだろう。

【Envisioning Career-scape 第2景 ?3】=======

私が考えるキャリア形成における重要なコンセプトは3つ。

・『偶発の必然化』
・『イメージ・プルの力』
・『発色性』       

今回は、その2つめの『イメージ・プルの力』について書きます。

人間は、漫然とは頑張れないものです。
勝負師が、「何となくベストを尽くします」などと決意表明できないように。

私も学生時代からいろいろスポーツをやってきたのでよくわかりますが、
アスリートたちは競技直前に
ヘッドフォンステレオを聴きながら
じっと目を閉じて精神を集中させている。
たいてい彼らは、頭の中でイメージをつくっている。
自分がベストの状態でプレーしている姿、
自分が勝利するその一瞬の姿を映像化して反復させている。

人間は、何か事を成すにあたって、
ゴールイメージを描いてやるか/やらないかで
力の出方に格段の差が出ることは
各人が大なり小なりに経験するところです。

一時(いっとき)の競技事・勝負事においてすらそうなのですから
ましていわんや、中長期のキャリアづくりにおいて、をやです。

「やりたい仕事」「なりたい自分」
「目指したいレベル/獲得したい状態」
「あこがれる職業人モデル」
「理想のワークスタイル/ライフスタイル」等々、
これらのイメージを持つ者と持たざる者の差は
10年、20年で歴然としてくるでしょう。

中長期のキャリアイメージを持つことは2つのメリットを本人にもたらします。
1つめに、キャリアの漂流を防ぐ
2つめに、内面から力を湧き起こしてくれる、
です。

○1つめに関して:
人のキャリア・人生は偶発に大きな影響を受けるものだと前回指摘しました。
自分自身には、常に内と外から
さまざまな力がはたらいて
押し合いへし合いする複雑な力学の中で
「ブラウン運動」(=予測できない方向へのジグザグ運動を繰り返す)する存在である
ことも指摘しました。

もし、自分がイメージに向かう“意志”(=エンジン・推進力)を持ち合わさなければ、
永遠に漂流するでしょう。
けれども、多少なりとも、意志を持てば、
不規則にジグザグはあるかもしれないが、
中長期にはあるところにたどり着けるということです。

いってみれば、
私たちは大海原にゴムボートで漕ぎ出しているようなものです。
エンジンを持たなければ、風・潮に流されるだけですが、
多少なりともみずからの推進力を持てば、必ずその方向に進んでいける。

私の好きな言葉のひとつに、ウォルト・ディズニーの

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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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