どこまでいく、薄毛対策ビジネス!(1)

2007.06.01

営業・マーケティング

どこまでいく、薄毛対策ビジネス!(1)

唐澤 理恵
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

最近のテレビCM、リーブ21の発毛コンテストシーン。髪がフサフサになった男性がうれしそうに表彰されている。ある調べによると、現在800万人の男性が薄毛を気にしているそうだ。

初対面の瞬間に「あれ?」と思い、顔周辺を凝視するとまさに頭がずれています。
私もこういう仕事ですから、率直に「かつらですか」とお聞きしたところ、きょとんとした顔をして、「どうしてですか」と聞き返されました。

「えっ、頭がずれてらっしゃいますので、そう思ったのですが・・・」とお伝えしたところ、
「さすが、プロですね。実はこれとつきあって10年ですよ」とのこと。

さすがプロの私がわかったのではなく、誰もわかっていて口にしないだけの話です。

その社長と私は、秘密を共有したことで晴れ渡ったさわやかな気分で、その後ワキアイアイと楽しい会話が続きました。しかし、それを共有できない相手にとって、その社長の頭のズレは商談の内容を上の空にさせてしまうほどの強烈な印象を放っているに違いありません。

そのことをお伝えし、その後きっぱりかつらを脱ぎ捨てていただきました。
社長と社員の関係はきっとそれまで以上に風通しの良いものになっていると想像します。

私からみると、薄毛も個性のひとつ。
男らしさの象徴とも感じます。
ただ、そうはいっても気になる人がいるという事実。

現在、かつらや植毛、育毛剤のほか、毛の一本一本を太くするスプレイなども発売されているようです。

また、塗るだけの育毛剤だけでなく、飲む育毛剤もあり、一昔は肝臓に悪いなどと言われていたものです。

ストレス時代と言われる昨今、薄毛対策ビジネスがどこまでいくのか、とても興味のある分野です。
堂々と薄毛をファッションのひとつとして楽しむ時代なんてこないのかしら。
日本の男性がこれだけ気にしている一方、外国の男性はどうなのかも気になるところです。

リーブ21の宣伝の嵐で、私の好奇心がウズウズし、またまた夜も眠れなくなりそうです。

(つづく)

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唐澤 理恵

株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。

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