真のプロは、自分の形に拘らない

2008.08.06

ライフ・ソーシャル

真のプロは、自分の形に拘らない

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

プロ野球の阪神タイガースで活躍中のアラフォートリオが、金本選手、矢野選手、そして下柳選手。 先日、NHKのスポーツニュースにて…

◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

若い頃は直球勝負で攻めていた下柳選手が、途中で直球の衰えを感じ技巧派に転じたとき、「もどかしくなかったですか?」というインタビュアーの質問に、

何ともない。アウトをとれればそれでいい。

と答えていました。

これこそプロ意識といわれるものでしょう。

いわゆる「職人」といわれる人間にありがちなのが、「自分のやりたいこと」に拘ること。
下柳選手で言えば「直球勝負に拘ること」がそれにあたります。

ものづくり職人で言えば、早く作れる道具が開発されても、「今まで使ってきた道具に愛着があるから遅くても今までのものを使う」と言う方。
Z会のような学習用教材を作成している会社でいえば、時代が変遷しているのにも関わらず、言葉の言い回しやレイアウトを変えない編集者なんかがそうなのかもしれません。

拘ること、それそのものは、職人マインドとして必要なことだと思います。
ただし、拘る対象が「手法」や「道具」であってはいけないんです。

拘るのはただ一つ。
自分の好きな業種で、やりがいを感じながら、仕事を続けられること。
この1点であるべきなのです。

道具や手法に拘る人は、どうも主体が「自分」にある人が多いような気がします。
選ぶのはお客様。
お客様に評価されて初めて、自分の好きな業種で仕事を続けられることが権利として与えられるわけですから。

たまたま自分が、その職を選んだときの道具や手法が、時代にマッチし、お客様に選ばれていた、だからその仕事が好きになった、やりがいがあるように感じた…
そういう現象もあるかと思いますし、これはこれで人間、自然なことだと思います。

しかし、自分の用いている道具や手法が時代に合わなくなったら(自分の変化のときもあれば、外部環境の変化の場合もあります)、時代に応じて変化させ、お客様に喜ばれることが、仕事を続けられる「感謝」の気持ちにつなげられる人こそが、本当の意味での「プロ職人」ではないでしょうか。

さて、僕の所属している「教育」という産業において、「教材作り」を考えると、1つ難しい問題があります。
それは、短期的な利得ばかりを追い求めるお客様が決して少なくはない、という現実です。

とにかく「楽して」大学に合格したい!
受験テクニックのようなものを教えて!!
短時間で分厚い書籍に書かれていることをポイントだけつかんで分かるように教えて!

次のページ「本当に相手が成長するには」という思いを忘れずにー。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

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