キリンのチョー短い睡眠時間に学ぶ戦略論っ。

2008.08.04

営業・マーケティング

キリンのチョー短い睡眠時間に学ぶ戦略論っ。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

キリンの睡眠時間は、考えられないくらい短いっ。 熟睡してる時間は、たったの2分なんて言われているっ。 そんなキリンさんの話から、少しマーケティングのことを考えてみたっ。

キリンの睡眠時間は、1日20分。
動物界でダントツの1位の短さである。

睡眠時間の短い動物ベスト3のラインナップは、
次のようになっている。
1・・・・・・・・・・・・・・・・・キリン(20分)
2・・・・・・・・・・・・・・シマウマ(1時間)
3・・・・・・・・・・・アフリカゾウ(3時間)
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロバ(3時間)
3・・・・・・・・・・・・・・・・ヒツジ(3時間)

その説明によると・・・
一般的に草食動物の睡眠時間は短く、肉食動物の睡眠時間は長い。
これは餌に含まれるカロリーに関連している。
肉は高タンパク、高カロリーであるが、
草は低カロリーなので多量の草を採らなければならないことから
採食時間も長くなるという。
さらに、草食動物は肉食動物の捕食の対象となることが多いので、
身を守るために絶えず警戒していなければならないことから
睡眠は浅く時間も短くなるという。

弱肉強食のサバンナで、
キリンは、「食べる時間を長くして~寝ないという戦略」をとるわけだ。
強い相手に、「戦わないという戦い」を挑んでいるわけだ。
潔いと思う。
正しいと思う。

戦略とは、「戦いを略す」。
戦わずして、生きることを考える。
そんな智恵を出すのが、ほんとうの戦略会議である。

ところが、どうだろう・・・。
広告代理店のプレゼンテーションとは、常に無駄な戦になる。
「あっちの代理店の出方やスタッフの力量」
「こっちの企業の商品力」
「違うモノを購入している消費者の気持ち」
戦いを略すどころか、
消費者までもを「戦う相手」として捉えがちになる。

マスマーケティングに携わるすべてのものが、
いつも好戦的である。
どう「勝つか」が、議論の中心になる。

供給側の論理は、もう通じない時代がやってきている。
プロダクトアウト発想や、マーケットインという考え方も、もう古い。
マーケットの主導権が「お客様」に移行しつつある今、
好戦的なタームの話しをしていること自体が、ちゃんちゃら可笑しいっ。

喧嘩で勝つことは、
長生きするための有利なオプションではない。

ダーウィンの進化論には、下記のような記述がある。
道徳性の高さは、特定の一個人やその子供たちを、同じ部族の他のメンバーに比べて、ほとんど、または、まったく有利にするものではないが、道徳の水準が上がり、そのような性質を備えた人物の数が増えれば、その部族が他の部族に対して非常に有利になるだろうということを忘れてはならない。愛国心、忠誠、従順、勇気、そして共感の感情をより高く保持していて、互いに助け合ったり、全員の利益のために自分を犠牲にする用意のあるような人物をたくさん擁している部族が、他の部族に打ち勝つだろうことは間違いない。そして、これは自然淘汰である。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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