森の中に道路なんていらない!?本当にそうですか?

2008.06.23

IT・WEB

森の中に道路なんていらない!?本当にそうですか?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

私の友人に、森林再生、地域再生コンサルタントをやっている人がいます。彼は、大学院時代から地域の再生や森林組合の再生をするには?という研究をしていましたが、お金がなければならないということに気づき、民間企業でコンサルタントとなっています。

 そんな彼と話していて、いつも聞かされているお話しを今日は書こうと思います。

 「森の中に道路を建設するのは反対!」という主張をされる団体はけっこうありますよね。

 最近の道路行政への攻撃とあいまって、山の中に道路を作るなんてとんでもない!という反応をする人々も多いでしょう。

 ただ、林業、森林再生という意味からいいますと、「道路がないと、森林を管理することができない」というポイントから、ある程度しっかりと舗装された道路が必要なのだそうです。

 森林と言うのは、人がある程度管理しないと荒れ続けてしまい、人との共生ができないものになってしまうそうですね。

 林業先進国として、北欧の、スウェーデン、ノルウェーがあるそうですが、ここの森林管理をモデルにしたものが日本でできないものか?と模索しているそうです。

 スウェーデン、ノルウェーでは、山の奥までしっかりと道路が整備されていて、大型の機械を入れられるそうです。しっかりと、森の木々を管理しつつ、開発の持続可能性が保持されているそうですね。

 日本では、山奥に木々があっても、ほぼ管理できない状況に陥っているそうです。管理できない、森林の一部分を現金化して、管理資金を捻出できない、森は更に荒れる、という悪循環の中にあるようです。

 現在、国産材は輸入材よりも安くなってきているそうです。ご存知でしたか?

 意外ですか?

 今、東京ドームに広告を出していて、みのもんたさんのテレビCMで有名なタマホームは国産材で家を作ることで巨大化した住宅メーカーです。

 本拠地は九州だそうで、道路整備がしっかりされている山林から国産材で安価な家を作っているそうです。

 では、なぜ、日本の山は荒れているのか?タマホームのような試みをやっているところがほとんどない。営業力、マーケティング力がないため、誰も国産材が安いなんて思ってくれないそうなんですね・・・。

 余談ですが、「○○は木を植えています」というテレビCMを見ると、森林コンサルタントの友人は、「日本の林業組合は100年以上前から木を植えてるよ!」と突っ込みたくなるそうです。

 100%完全な自然が人間にとっていいことなのか?というのは、おそらくそうではなさそう、ということがわかってきています。管理しない自然は、かえって人間の住環境を悪化させるんですね・・・。

 経済社会との共生ができる自然のカタチでないと、開発、管理の持続可能性がないですね。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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