チャンスをつかむ人、つかまない人 【2】

2008.06.19

ライフ・ソーシャル

チャンスをつかむ人、つかまない人 【2】

猪熊 篤史

チャンスをつかむ人とつかまない人、あるいは、チャンスをつかめる人とつかめない人について引き続き考えてみたい。

クイズに答えると抽選で3名様に素敵なプレゼントが当たるというキャンペーンがあるとしよう。

読者は、そのようなキャンペーンに対してどう思うだろうか?

まず、プレゼントが自分の欲しいものなのかどうかという判断が必要になるだろう。欲しくないプレゼントに応募する人はいない。自分の関心や好みに対する適合性がまず問われる。

また、そのクイズに答えたいかどうかという判断もあるだろう。クイズに答えるという「行動」は一つの「ポジショニング」である。つまり、自分の立場、思考、価値観、能力を表明することになる。場合によっては、自分の無知をさらけ出すことになる。行動するためには、「気力」がいる。大げさかも知れないが「勇気」が必要である。リスクをおかしてまで行動するには、それ相応の「覚
悟」が必要である。

クイズに答えるという行動には、「戦略」も必要である。与えられた情報をどう解釈するか、必ずしも意味を持つとは限らない情報をいかに組み立てて答えを導き出すかは、戦略である。戦略という言葉が大げさであれば、「計画」と表現しても良い。個々の独立した情報を関連づけて、何らかの意味、あるいは、価値
を創造することが不可欠になる。それ相応の「意志」や「コミットメント」がなければ行動は完結しない。

プレゼントは欲しい、クイズにも答えてみたい(自分のポジションを明確にしてみたい)という人が、勇気をもって行動をおこさないとチャンスはつかめない。行動をおこさないことは、チャンスをつかもうとしないことになる。

チャンスをチャンスとして認識するのであれば、チャンスをつかんだら良い。機会が与えられているのであれば、素直にチャンスに手を伸ばしたら良い。相手の「損」を心配するのは、自分の「得」を考えた後で良い。この順番が逆になると、美徳のようでもあるが、非効率や非合理に終わることが多いようである。

一方で、経験則から、何でもかんでもチャンスに飛びつくのは賢明ではないという冷静な判断もあるだろう。

例えば、プレゼントの提供者の信用度は気になるところである。プレゼントの提供者は大嘘つきで「抽選で3名にプレゼントが当たる」と言っておきながら、抽選などしないかもしれない。抽選をせず、プレゼントを1つも発送しなくても部外者には全く分からないだろう。

また、プレゼント提供者は、プレゼントで応募者の気をひいて応募者の個人情報を転売して金儲けをするかも知れない。あるいは、応募者に対して別の商材を売りつけるなどの悪意を持っているかも知れない。

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