世界を変える会社の作り方~7~

~スタートアップ期(2年間)に生じる壁と対策~  会社とは何か、事業とは何か、お金とは何かといったことをお話したいと思います。  私は起業を決意して、行動を起こし、何度も何度も失敗を繰り返し、ようやく2年を乗り切った新米の経営者です。まだ成功しているわけではありませんが、私がなぜ起業をし、何に失敗し、何を学んだのかについて率直にお話することで、皆さんの将来の糧にしていただければ幸いです。

 また、スプレットについて、先に触れたXBRLの登場について考えてみましょう。その登場の意味は「財務情報に価値がなくなる」ということです。市場経済における知識のスプレッドがなくなるからです。そこにシェアーズのビジネスチャンスがあるわけです。

 そして(3)「リアライズ」。事業のプランでも何でも、考えているだけで実現しなければ意味がありません。realizeには、収益源である価値を、価格として顧客に販売する、という意味があります。
 最近、重要視しているのは(4)「エフェメラライゼーション」。耳慣れない言葉かもしれませんが、「一度きりの実行をより効率化する」ことを意味します。セミナーを何回も開催することは物理的に難しいので、セミナーを収録したDVDを作成する。コンサルティングプロジェクトもエフェメラライズする。1回使ったものを、エンジニアリングを使ってウェブで配信するなど、自動化する仕組みです。

 自動化するという意味では、(5)「マニュアライズ(=仕組み化)」も有効です。マニュアルというとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、私自身も最近やっと、業務をマニュアル化すれば創造的業務により時間をあてられることに、遅まきながら気づきました。シェアーズで評価される人材は、全体最適を考えられる職人と、しくみを設計し、導入できる人です。

 その点で、コンサルティングはテーラーメードなので、マニュアライズの意義は小さいです。社会全体で見ると、価値基準が低いわけです。しかしそこをなんとか、コンサルティングのノウハウをマニュアライズして、資源を有効活用します。コンサルティングのバリューを、エンジニアリングで広く提供すれば、社会的価値をより上げることができます。

 またコンサルティングというサービス自体も、「遠隔経営企画室」としてフレームワークをやり取りしながら、事業部を超えた情報交換・知識流通を実現していくことができるものです。

 くり返しになりますが、知の流通こそが私のビジネスの根底にある考え方です。

論点と選択肢を4つずつ出す

 経営とは、意思決定の連続作業です。

 キャッシュフローとビジョンのバランスをとりながら、意思決定し、一番やりたい方向に向かいます。問題が起こったら、物事の本質を見極め、解決に向け意思決定をします。

 意思決定で大事なことは、納得するまで考えることです。そして、比較検討を実施することです。それには日ごろからの訓練が必要です。

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