世界を変える会社の作り方~3~

~スタートアップ期(2年間)に生じる壁と対策~  会社とは何か、事業とは何か、お金とは何かといったことをお話したいと思います。  私は起業を決意して、行動を起こし、何度も何度も失敗を繰り返し、ようやく2年を乗り切った新米の経営者です。まだ成功しているわけではありませんが、私がなぜ起業をし、何に失敗し、何を学んだのかについて率直にお話することで、皆さんの将来の糧にしていただければ幸いです。

~2章 後半~

社会全体で「切り口」を分かち合う

 実は、私たちが日々行なっているコンサルティング業務も、「切り口」を提供するビジネスです。

 たとえば、あるクライアントの元に週1回通っています。そこでは朝9時から5時まで、1時間ずつ、さまざまな部署の人たちとのミーティングを実施します。毎回、製造部門、販売部門などの担当者が代わる代わるやってきて、抱えている問題を提起します。

 我々は、それらの問題を「なるほど」と聞きます。しかし、答えは提供しません。むしろそれはできません。提供するのは、問題について何をどう考えるべきかの切り口、論点です。たとえば、工場の再編の話が出たとします。すると私たちは、「では、イニシャルコスト、ランニングコスト、工数、外部および内部的なリスク、一時的なしのぎをするためのフォローオペレーションを考えなければならないですね」といった話をします。考えるべき論点を挙げるのです。

 具体的にはどうするか。複数のプランを提供します。そのなかでどのプランが良いか。仮説を提示し、次の週までに検証をします。次のミーティングで、「このプランで再編しましょう」と決まります。しかし、部長が首をタテにふらない。新しい問題が生まれます。

 では、部長のアジェンダ(検討課題)は何なのか。個人的なアジェンダ、あるいは組織内の利害関係はどうなのか。論点と選択肢を煮詰めていきます。プランを実施するのに、障壁となる新たな問題点をさらに検証します。検証作業のくり返しによって、クライアントが抱える問題を小さくしていくわけです。

 問題解決とは、問題を“消滅”させることではなく、小さくして“咀嚼しやすくすること”です。

 こうしたサービス、ビジネスを、エンジニアリングの力を借り、多くの人とシェアしたいと私たちは思っています。コンサルティング業務で1つの会社の価値を追及するのもいいと思います。けれど、より広い社会全体で「切り口」を分かち合うほうがよりハッピーだと思うのです。

 「切り口を分かち合う」ことについては、ぜひみなさんにも考えてほしいです。
どんなアイデアが考えられるでしょうか?

 たとえば、アマゾンにおける「知の相関図」というのはどうでしょう。

 私の本の読み方はちょっと変わっています。ベッドの横に、いろいろなジャンルの本がいっぱい伏せてあって、1章ごとに読んでいくんです。分野も経済学や金融、社会心理学、哲学などバラバラ。それらを並行して読み、学際的に考えるようにしています。なぜなら、問題は横断的に起こるからです。たとえば、M&A。システムやコンプライアンス(法令遵守)、IRなどあらゆる要素を含んでいます。全体を包括的に見なければなりません。よって、分野が偏らないよう、横断的な読書を心がけているわけです。

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