拡大するリターン市場

2008.06.13

営業・マーケティング

拡大するリターン市場

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

リーダー(バンドマスター)曰く、 “俺たちはオヤジバンドじゃないから、  オヤジバンドコンテストなんか出ないぜ!” とは言え、傍目からはどう見ても 「オヤジバンド」 にしか見えないバンドのメンバーとして、 私はエレキベースを担当しております。

もちろん、メンバーは皆音楽が大好きで、
以前バンドをやっていたか、やりたかったかのどちらか。
(私がベースを再開したのは20年ぶりでした。)

ただ、ドラマーは関西在住ですし、
残りのメンバーは関東に住んでますが、
なかなか練習スケジュールが合わないのが悩みの種です。

さて、忙しいビジネスパーソンも、
30代後半から40代過ぎになると多少余裕がでてきますので、

「昔やっていたけど挫折してしまったこと」
「昔やりたかったけど、時間的・金銭的余裕がなくて
 やれなかったこと」

に向かう人が増えてきます。

私は、こうした中年以降の消費行動を

「肉体的・精神的な老化を防ぎたい」

という意識の反映だろうと解釈しており、

『アンチエイジング消費』

と呼んでいます。

一方、博報堂生活総合研究所エグゼグティブ・フェローの
関沢英彦氏は、上記のような消費行動の結果として、
拡大しつつある市場のことを

「リターン市場」

と呼んでいるようです。
(日経産業新聞、2008/06/13)

関沢氏は、「リターン」と、
類似した言葉である「リバイバル」の2つの言葉の違いを
上記記事の中で説明しています。

「リバイバル」とは、一度すたれた商品やトレンドが、
時代の一巡によって復活すること。

対して、「リターン」は、消費者が自分の意思で、

「昔やっていたこと」

に戻ることです。

例えば、最近、ハーレーを始めとする大形バイクが、
最近中高年に人気ですよね。

彼らは「リターンライダー」と呼ばれているそうですが、
おそらく、10代のころにナナハンに憧れていたり、
400ccくらいのバイクに乗っていた人たちが多いんじゃない
でしょうか。

若い頃は大型バイクは高くて、とても手が出せずにいた。

でも、子供たちも独立して家計に余裕ができた今なら、
買えないこともないといった人たちでしょう。

同様に、高級コンパクトデジタルカメラも、
以前一眼レフに凝っていた写真好きの中高年層が、
好んで買っているのだそうです。

また、私も子供のころ憧れたものの、
やっぱり高くて買えなかったNゲージ、HOゲージなどの

「鉄道模型」

も、今の中高年が、子供そっちのけで夢中に
なってるんですよね。

音楽系で言えば、ピアノやエレクトーンを始める中高年男性が
増えているようですが、最初からいきなり自分の好きな曲を弾く
練習ができるクラスが人気です。

プロを目指すわけじゃないので、
退屈な基礎練習をしてもつまらないし、続かないからですね。

さて、関沢氏によれば、リターン市場拡大の背景には、

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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