マクドナルドの「食育」に見る戦略的自由度

2008.05.24

経営・マネジメント

マクドナルドの「食育」に見る戦略的自由度

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

マクドナルドのトレーに張ってある紙に、「食育」について、里中満智子さんのマンガによる解説がありました。いわゆるファーストフードの代表、マクドナルドが食育!?それはどんな意味合いがあるのでしょうか?

 先日、待ち合わせに少し早くついてしまったので、久々にマクドナルドに入ってみました。

 雑誌でプレミアムローストコーヒーの評価が高かったというのを見て、100円コーヒーやいかに?と思いまして。チーズバーガーとコーヒーで200円。周囲は若い人ばかりで私はやや浮いているような気もしましたが、まあ、気にしない気にしない。

 と、トレーに紙が張ってありました。そこにはいろいろと書いてあることは知っていまして、大体、「クルー募集」や、もっと昔であれば、ドナルドやハンバーグラーがのっていたような気がしました。

 しかし、そこに書いてあることに私は衝撃を受けました!なんと、「食育」について、里中満智子さんのマンガによる解説がありました。

 朝ごはんは食べたほうがいい、そして、何を食べるとよいのかが書いてありました・・・。

 マクドナルドが「食育」???

 言っては悪いかもしれませんが、映画でマックを食べ続けると、という実験がありました。「スーパーサイズミー」ですね・・・。

 そんなジャ○クフードの代表、マクドナルドが「食育」・・・。

 Webサイトを見てみると、CSR活動の一環として、食育の教室もやっているようでした。「食育オープンスクール」というようです。恐るべし、CSR活動。というか、戦略的自由度が高いと言いますか、やりたい放題と言いますか・・・。

 そんな時、学生時代に家庭教師をしていた生徒が言っていたことを思い出しました。彼は、レストランチェーンの社長の一人息子でした。小さい頃から、「ここにコーラのビンがあるでしょ?これは100円。でもね、氷を入れてお店で出すと、300円になるんだよー。不思議でしょう?」という一風変わった教育を受けている彼でしたが・・・。

 当時、セブンイレブンが吉行和子さんを起用して、合成着色料、保存料を一切使わない健康的なお弁当を高齢者を中心として訴求していて、その広告投下量はすごいものがあったと思います。

 彼は、そのCMを見て、

 「セブンイレブンは不健康は弁当を売りつくしたんだ!だから、健康的なお弁当を売り始めたんだ!」と私に言いました・・・。

 セブンイレブンがそんなことを始めたら、それまでampmが冷凍だから、合成着色料、保存料を一切使っていません、は何の訴求力も持たなくなり、冷凍弁当と、普通の弁当の両方を置いて迷走していたファミリーマートは、更に迷走・・・

 まあ、リーダーが方針を変えると、業界が一気に変わってしまいますね・・・。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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