マネージャーともなると、チームメンバーで最大の成果を出し、メンバーが成長するような行動をとる必要が出てきますが、そのときに必要となるのが、チームとしての成果を上げるためにメンバーの個性や能力を生かした仕事の割り振りや指示、つまり「委任」です。
なにより、適切に委任ができれば、マネージャーとして自分が成長することにもつながります。これまでの仕事をメンバーに任せることで、自分はより大きな仕事に取り組むことができ、その仕事が成功すれば、さらに大きな仕事が待っていることでしょう。
効果的な委任のためのタイム・マネジメント
・中途半端な委任をしない
委任の際、十分な情報が不足したり、メンバーがやるべきことが明確になっていなかったりすると、マネージャーの仕事がさらに増えてしまうこともあります。たとえば、メンバーから「○○の件、●●部から返事が来ないので、調整していただけますか」「○○の件、私には難しいので対応お願いします」といった連絡(メールが多いと思いますが)をもらうことはないでしょうか。そのときに、中途半端に「わかった、やっておく」と返信してしまうと、「○○の件、どうなりましたか? 決めてもらえないと進みません」など、どちらが上司かわからないような状態になってしまうことがあります。委任する際、求めるクオリティ、納期、リソースを明確にしていないと、このような、責任感もなければ、業務の効率化もできない中途半端な状況が起こりえます。
・自分のタスクを洗い出し、委任するものを決める
メンバーに委任を行う、もっとも一般的な方法は、自分のやるべきタスクから、誰が行うかを決めるやり方です。マネージャーであれば、1カ月や1週間の計画を立てる際に、やるべきことの整理のために、タスクを書き出すことは常に行っていると思います。
そのタスクの難易度、メンバーの力量、周囲に与える影響、時間的余裕、チームのバランスなどの条件を考えたうえで、誰に何を委任するかを決めます。
・メンバーの目標設定を新たに行い、タスクを設定する
マネージャーからメンバーに委任するときの仕事は、多くの場合、ひとつのプロジェクト内での一部の仕事であったり、単発の業務であったりすると思います。しかし、単発の仕事ばかりだとメンバーのモチベーションややる気につながることはほとんどなく、「やらされ感」が強くなる可能性が高くなります。
できることなら、最初は小さくても良いので、新たなプロジェクトや案件、テーマをつくって、メンバーに任せてみましょう。メンバーのために新しい仕事をつくることもマネージャーの大切な仕事のひとつです。
・結果の評価とフィードバックを行う
せっかく良い形で委任を行っても、よくある「委任しっぱなし」という状況は最悪なケースです。委任した内容がうまくいったかどうかもわからず、結果に対するレポートやフィードバックもなければ、次に委任を行った際に、責任を持って引き受けるという状態にはなりにくいでしょう。メンバーの能力開発にもつながりますので、仕事に対する評価とフィードバックは必須事項です。
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2009.10.27
2010.03.20