“信頼されないリーダー”がもたらす組織の静かな崩壊 あなたの職場に、こんな上司はいないだろうか―― 「人一倍仕事ができる。判断も早い。しかし、部下の信頼はない」。 指示は的確で、成果にもシビア。 だが、どこか空気が重く、チームの会話は少ない。 そして、静かな退職(Quiet Quitting)という現象が生まれる。
「いつも社長の期待に応えることがプレッシャーでした」
社長は初めて、“自分のリーダーシップが組織を静かに壊していた”ことを自覚します。
そこからは人格的成長のトレーニングを受け、
社員への感謝を伝える、相談を受ける場を設ける、会議で決めつけずに“問い”を使う――
小さな行動から始めました。
結果、半年後には離職者ゼロ。
「社長が変わった」という信頼が社員の間に広まり、
今では毎年の新卒採用でも「この会社で成長したい」と言う若者が集まるようになりました。
結局、“人格”こそが人を動かす
人が人についていくとき、
「能力」よりも、「信頼」によって動いています。
そして、信頼の根っこには、リーダーの人格があります。
人格あるリーダーが育てば、組織の文化が変わり、
社員が誇りと安心感を持って働ける空気が生まれます。
それが、静かな退職を防ぎ、自律的なチームを育てる唯一の方法です。
小さな問いかけ
今日から始められる実践として、
以下の「問い」を自分に向けてみてください:
- 最近、自分は誰かに感謝を伝えただろうか?
- 自分の態度が、部下を萎縮させていないか?
- どんな言葉が、部下の心に残っているだろうか?
小さな問いが、リーダーとしての大きな人格を育てます。
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
