踊り場の中国は日本と組めばブレイクスルーできると漠然と感じている・・・
◆中国アパレル業界人が北京に集合
3月23日から30日まで北京を訪問した。この時期の北京は、ファッション関連のイベントが目白押し。26日、27日が中国百貨店協会主催の「中国百貨店フォーラム」。今回初めて参加したが、外国人の参加費用は一人500ドル。とても強気の設定だ。
27日から30日までインターテキスタイル北京。今年から会場が広くなったので、スカスカの感じだが、2~3年後には再び満杯になるだろう。日本からの出展者もいるが、前回までのような補助金による日本企業集積はなくなり、個別企業がバラバラに出展しているだけだ。
28日から31日までは中国国際服装服飾博覧会(CHIC)。中国最大のアパレル展示会で、今回から空港近くの新国際展覧センターに会場が移転。この展示会場の初めてのイベントだった。会場は遠いし、道路は渋滞するし、チベット問題で警戒は厳重だし、あちこち工事中でゴミだらけだし、雨は漏るし、タクシーは拾えないしで、皆、大ブーイング。オリンピックは大丈夫かという声があくこちから聞こえた。
この週は、北京飯店を中心にチャイナ・ファッション・ウイーク(CFW)も開催されており、毎晩のようにファッションショーが開催されている。また、中国流行色協会も「カラー・チャイナ」というイベントを開催しており、中国アパレル業界の主要な人物はほとんど北京に集合している感がある。
●中国アパレル業界は踊り場
今回の出張で感じたことは、中国アパレル業界が踊り場にいることだ。百貨店は大都市部でオーバーストア現象を起こし、同質化による価格競争に陥っている。高級化と差別化が課題だが、具体的な方策は見えない。
輸出アパレル企業は、人件費や原材料の高騰により、採算が悪化している。私が会った多くのアパレル
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