昨日、4月26日、 コーヒーチェーン大手、ドトールとの経営統合を発表した 「日本レストランシステム株式会社」。
このため、同社のやり方は業界では
「非常識」
と思われてしまうことばかりになっています。
というのも、競合他社は、
表面的・短期的なコストにとらわれているところが
多いからです。
その最も顕著な例は、
都心の一等地、田園調布に同社の物流センターを
置いていることでしょう。
物流センターの立地は、業界の常識では郊外です。
土地代が安いですからね。
でも、日本レストランシステムの物流拠点、
つまり、「倉庫」は、田園調布をはじめとして、
すべて都心に設置してあります。
「固定費が高い場所に倉庫を置くなんて」
と軽率な人は考えてしまう。
しかし、実は合理的な正しい選択です。
なぜなら、郊外に物流センターを置いてしまうと、
関東の各店舗に配送する際、首都高の渋滞に
ひっかかってしまうからです。(上り方面の渋滞)
ところが、田園調布にセンターがあれば、
中心から外へ向かうことになりますから、
渋滞に巻き込まれることなくスイスイと動ける。
このため、配送効率がまるで違う。
つまり、「効率」(生産性)でみたら、
田園調布立地の方が、郊外立地よりもベターなんですね。
消費者ニーズの変化への対応のための「変わり身の早さ」
といい、表面的なコストにとらわれない「物流拠点」といい、
「日本レストランシステム」
は、ウオッチする価値のある企業でしょう。
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2009.02.10
2015.01.26
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。