グローバリズムの行く末:社会格差と疫病・犯罪(2019.02.08の記事の再配信)

2020.03.08

ライフ・ソーシャル

グローバリズムの行く末:社会格差と疫病・犯罪(2019.02.08の記事の再配信)

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/ブロック経済は国際戦争を引き起こす、というのが、金満グローバリスト連中の決め言葉。しかし、それは、やつらのウソだ。むしろ、グローバリズムこそが国内破断を引き起こす。でかすぎるプリンは、自重で崩れる。/

自動車にしても、電気製品にしても、食品や住宅にしても、もはやこれ以上の生産性向上は期待できない。どんなにまじめに努力しても、その苦労のわりに向上幅が小さい。にもかかわらず、組織や社会は肥大し続け、高層化する。そして、そのツケは、国内社内の固定的な分配格差で最下層に回り、さらに疫病大流行やモラル崩壊で最上層を直撃する。


来たるべき明日の暗雲

でかすぎるプリンは自重で崩れる。「グローバル化」などという、借金の付け替えのようなウソの延命ではなく、資本主義の原理に戻って、リスクがあっても有望な分野の開拓に努力を振り向け、また、すでに確立している産業や技術は、大規模大量生産から小規模地産地消へのシフトを徹底して、輸送コストを抑えつつ、国や地方、そのそれぞれの内部での階層差を縮小する必要がある。そうでなければ、この体制は自滅する。といっても、時代の流れは、だれにも止めようがなく、混乱へ突き進んで、その多大な犠牲の上でのみ、ようやく次の時代を模索することになるのだろうが。

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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