コーチング概観

 私もこのたび、INSIGHT NOW!にサイトデビューさせていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願いします。今回は自己紹介に代えて、コーチングの基本イメージについて超簡単にお話ししたいと思います。

▼なぜ、企業内でコーチングが機能しないのか

 コーチングは、その前提にコーチとクライアントが対等であることが求められます。企業においてコーチングを導入したのに思ったほどの効果がない原因の一つはここにあります。

 企業内で行われるコーチングで一番多いのは、上司がコーチで部下がクライアントというコーチングではないでしょうか。

 しかし、上司と部下の間には厳然とした地位の上下関係が存在します。いくら、上司に「コーチング中は対等だから」と言われても、部下は上司相手の発言には慎重になります。大胆な発言には無意識のうちにもブレーキを掛けます。部下は自分の言葉ではなく上司が喜ぶ言葉を選びます。

 また、部下や上司がどのように考えていようとも従わなければならない組織(企業)の方針が存在することも企業内コーチングを難しくしています。

 決して、企業内コーチングが不可能ということではありませんが、充分に訓練されたコーチングスキルが必要だということは知っておいてください。

▼コーチングが機能する科学的根拠

 コーチは聞いているだけなのに、クライアントの役に立つなんて不思議だと思いませんか。

 コーチングは基本的に、コーチの質問にクライアントが答えるといったシンプルなスタイルで行われます。

 ◆人は1分間に100~175単語を話します。
 ◆1分間に聞くことができる単語数は600~800単語です。
 ◆頭の中の思考スピードは言語による会話スピードの20倍。

 クライアントは、コーチの質問に反応して、答えを探すために自己の意識下にアクセスすることになります。これが、コーチングがクライアントの中で潜在化していた能力やアイデアを引き出すメカニズムです。

 コーチングは、他人の受け売りではなくクライアント自身の中にある考え方に焦点を当てます。そういう意味では、コーチングは自己啓発に効果的なコミュニケーションスキルともいえます。

 コーチからクライアントへ投げかけられる言葉には、たくさんのコーチング(コミュニケーション)スキルが盛り込まれていますので、クライアントは自分の中にある思考や感情などをスムーズに引き出すことができます。

 先程、聞くのがコーチだといいましたが、別のいい方をすれば、クライアント自身に役立つような話をしてもらうようにするのがコーチです。決して、ボ~と聞いているわけではありません。当り前ですけど。。。

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