映画のターゲティングに学ぶ

ターゲティング概念はビジネスにおいては当たり前のものとなったと思う。誰でも、この商品のターゲットは20代女性で、といったことは語るようになってきた。ただ、絞る考え方が普及してきた一方で、いかに広げるか?というポイントの知見は広まっていない。今回は映画におけるターゲティングの考え方を参考に、概念のおさらいと、広げるための考え方を解説したいと思う。

 R指定だった気がするが「ジョゼと虎と魚たち」はしぶとく長期間やった。客足はあまり落ちなかった。しかしこういった映画も、同一セグメントの人が見続けていただけである。

 いかに広げるか?を語ると冒頭で言っているのに、セグメント間の伝播はないと言うのはどういうことか!とお思いかもしれない。

 ここまででも、分かる人には分かる有益な「インサイト」を書いてきたとは思うが、ここからが大事な「インサイト」だと思う。

 映画の場合は、映像、音楽などの構成要素がある。ビジュアルの好みと、サウンドの好みというのは、別だということが経験的にわかっている。

 以前に書いたNLPの代表システムのお話しからも理解できるとは思う。いわゆる視覚優位な人と、聴覚優位な人がいるということである。

 ある映画プロデューサーはその2つの軸と相関の高い軸を見つけて、その2軸で人の集団を考えて映画を作るそうだ。

 そうすれば、映画のサントラなどを売るときには、その軸全体に流すことができるし、キャラクターグッズなどを売るときには、別の軸全体に流すことができる。

 わかります?

 その2軸で集団を捉える時、イメージするのは「学校の教室」だそうです。

 ちょっと長いので今回は2回に分けます。次回、「学校の教室」の真意を書こうと思います。

 それでは次回をお楽しみに。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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