12月1日スタートの「新4K・8K衛星放送」は、果たして普及するか?

2018.09.19

経営・マネジメント

12月1日スタートの「新4K・8K衛星放送」は、果たして普及するか?

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いよいよ今年(2018年)12月1日から、BS・CSチャンネルで「新4K・8K衛星放送(新4K・8K放送)」がスタートします。 なんといってもその魅力は、ハイクオリティな超高精細映像。まるでその場所にいるような「臨場感」や「実物感」、物体の奥行や素材などの「立体感」がリアルに体感できる点にあります。自宅でそんな映像体験ができるなんて、ちょっとワクワクしますよね! ただ、新4K・8K放送を視聴するためには対応テレビやチューナー、アンテナなどの専用機器をそろえる必要があり、それなりの出費が必要になることは確か……。4K・8Kの特長を生かした魅力的な番組を、各放送局がどれだけ提供できるのかも普及のカギとなりそうです。

ハイビジョンの「2K」をしのぐ高精細な映像が魅力

新4K放送は、12月にNHKと主要民放キー局、有料放送などの事業者が、BS・CSの計16チャンネルでスタート。8K放送は、NHKがBSで1チャンネルを開始します。4K放送に関しては、すでに「スカパー!4K」が2015年から有料サービスを展開していますが、新4K・8K放送は一部を除いて無料の実用放送となる点が注目ポイントです。

そして、4K・8K放送で最も気になるのが、地上デジタル放送をはるかにしのぐ高品質な映像。
ご存じのとおり、テレビの映像は「画素」という微粒子が光ることで動画を描き出し、画素数が多いほど解像度が高く、きめ細かい映像となります。現在主流の放送やハイビジョンは「2K」と呼ばれ、約200万画素(解像度・約1420×1080)。この2Kの画面がタテヨコ2つずつ並んだものが「4K」、2Kの画面がタテヨコ4つずつ並んだものが「8K」とイメージするとわかりやすいでしょう(図表参照)。
つまり、4Kの画素数(解像度)は2Kの約4倍、8Kは2Kの約16倍(4Kの約4倍)となり、より鮮明で立体感・臨場感のある映像が楽しめるというわけです。

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視聴に必要なテレビ機器とおおよその価格は?

ただし先述したように、従来のテレビ機器で新4K・8K放送を観ることはできません。視聴したければ新たに対応機器を購入する必要があり、アンテナや配線などの設備を替えなければいけない場合もあります。
では、実際にどのような機器や設備変更が必要なのか、おおよその価格とともに見てみましょう。

【新4K放送を視聴するには】
4K対応テレビに加え、外付けの専用のチューナー(2万~5万円程度)が必要です。テレビ本体だけで視聴できるチューナー内蔵4Kテレビは、東芝映像ソリューションから発売されており、価格は43型で13万円前後。また、NHK・民放キー局以外の新4K放送を観るには、アンテナ交換や屋内配線の変更なども必要となります。

【8K放送を視聴するには】
8K対応テレビと外付けの専用チューナーに加え、アンテナ交換や屋内配線の変更なども必要となります。8K対応テレビは、昨年末にシャープが70型を約100万円で発売。この秋には、8K対応のチューナー内蔵テレビ(60・70・80型)や、昨年発売した8K対応テレビ用の外付けチューナーなども発売される予定です。これから発売される各機器の価格は未定となっていますが、シャープではチューナー内蔵の60型で70万円以下、外付けチューナーは20万円以下を目指すとしています。

次のページ4K・8Kの特性を生かした番組編成に力を入れるNHK

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