巨人Amazonが手がける「Amazon go」と「融資事業」とは?

2018.05.24

経営・マネジメント

巨人Amazonが手がける「Amazon go」と「融資事業」とは?

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南青山リーダーズ株式会社

こうしてパソコンでインターネットを駆使している方なら、ほとんどだれもが知っていて、また、使ったことがある巨大通販事業を手がけるAmazon。 その勢いはすさまじい。 Amazonが手がける新規事業は私たちの常識を打ち破る斬新なものばかりで、その成長ぶりはまさに「右肩上がり」の形容がふさわしい。そうしたAmazonの躍進と、新たな事業について今回は取り上げるが、その一方で危機感を募らせているのが国内の大手流通業者だ。しかし、彼らも手をこまねいて見ているだけではなく、「打倒Amazon」を掲げた攻勢にうって出ている。 そこで今回は、巨人Amazonが手がける新たな事業領域をご紹介したうえで、Amazonへの反撃体制に入った日本企業の実態を、2回に分けて報告しよう。

こうしたニーズにこたえるため、店舗をもたずにコストを落としながら努力を重ねる……。
これがAmazon流の商売であり、一流に育った最大の理由だろう。この書籍事業での成功をきっかけに周辺商品のCDやDVDのネット販売……はもちろん、やがては生活雑貨、食料品、スポーツ用など、あらゆる日常生活用品の通販領域の裾野を広げていった。このようにAmazonは一つのジャンルに成功すると、そのエリア周辺へアメーバのようにじわじわと手を広げていく。しかしながら、決して無鉄砲に新ジャンルに挑戦していっているわけではない。そこには絶えず周到な計算が働いている。

レジなし、従業員なし、行列なしのコンビニ「Amazon go」

昨今のAmazonのチャレンジは、ネット通販に限ったことではない。
最近では、米国の高級スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ(Whole Foods Market, Inc.)」を買収し、リアル(実店鋪)なスーパーマーケットの展開をめざしている。しかし、Amazonが参入するのだから、ただのスーパーマーケット開業では消費者としてはもの足りないことも確かだ。


クラウドファンディング,ソーシャルレンディング,マネセツ

そこで、最近メディア等で大きな話題になったのが、2018年1月に米国シアトルで一般向け営業を開始したコンビニ「Amazon go」だ。第一号店の広さは1800平方フィート(約50坪)で牛乳やパン、チーズ、菓子類などの食料品を中心に販売。これだけ聞けば、どこにでもあるコンビニと相違ないが、このコンビニのユニークさは、よく見ると従業員の姿は見当たらず、肝心なレジすらない点だとわかる。

では、だれもいない店でどうやって商品を購入するのか。その方法はシンプルだ。
●利用客は、手持ちのスマホであらかじめ「Amazon go」のアプリを入手
●店内での買い物時、欲しい商品のバーコードにアプリ画面をかざす
●その場で購入が成立し、自動精算される
●口座などから引き落とされる
これを一つ一つの商品ごとに行っていけばレジは不要となり、レジを待つために並ぶ必要もないうえ、そのまま商品を携えて店を出ることができる。もちろん、万引き防止センサーも出入り口に完備されていて、セキュリティも万全だ。

新しいテクノロジーや発想によって客の消費動向を転換させ、コンビニの概念を覆すことになった「Amazon go」。いまのところシアトルの第一号店に続き、カリフォルニア州ロサンゼルスで開店する可能性があるという情報もあるが、正式には発表されていないようだ。今後、Amazonがどのように実店舗を展開していくのか。その動向は気になるところだ。

次のページ「金融」事業で、中小企業を下支えするAmazon

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