『俺はまだ本気出してないだけ』と思っているビジネスマンへ。

2009.01.27

ライフ・ソーシャル

『俺はまだ本気出してないだけ』と思っているビジネスマンへ。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

「このマンガがすごい!2009」が先月発売された。そのオトコ編ランキングに並んだ漫画から、とてもお薦めしたいものがある。 漫画好きと自称する麻生太郎首相にも、ぜひ読んでもらいたい。これを読んでから、ぜひニート対策を練ってもらいたい。

「このマンガがすごい!2009」オトコ篇のランキングは、下記のようになっている。

▼オトコ編
1・聖☆おにいさん 中村光 講談社
2・宇宙兄弟 小山宙哉 講談社
3・GIANT KILLING 綱本将也(作)/ツジトモ(画) 講談社
4・3月のライオン 羽海野チカ 白泉社
5・深夜食堂 安倍夜郎 小学館
6・きのう何食べた? よしながふみ 講談社
7・アオイホノオ 島本和彦 小学館
8・よつばと! あずまきよひこ アスキー・メディアワークス
9・俺はまだ本気出してないだけ 青野春秋 小学館
10・ファンタジウム 杉本亜未 講談社

中年のサラリーマンでもタイトル買いをしそうなのが、見事9位にランキングされている『俺はまだ本気出してないだけ』じゃないだろうか。
あのホリエモンも自分のブログで「切なくなる漫画」として紹介している。実は、隠れファンの多い漫画なのである。既に、いろんなところで取り上げられている。

主な登場人物は、
大黒シズオ=漫画家を目指して、バイトにいそしむ41歳。大黒鈴子=シズオの娘。17歳。大黒史郎=シズオの父。3人暮らしである。

あらすじは、タイトル通り。
「俺はマンガ家になる」と40歳で会社を辞めた大黒シズオ。夢を追いかける生活に入ったが、父親からは顔を見るたびに説教され、幼なじみからは本気で心配され、17歳の娘に温かく見守られるばかりか、おこづかいまでもらう。怠惰と自嘲に埋もれたダメな大人の毎日が描かれている。風貌も小太りな中年親父。若いバイト仲間にはからかい半分で「店長」と呼ばれるイタすぎる男。まことに残念な中年のスライスオブライフなのである。

マンガ家を目指すとかいっときながらマンガを書いたことない。父親から「ファミコンなんてやめろ!」といわれたら「ファミコンじゃねーよ。プレステだよ。」と答える小学生並みの中年。そんなダメな男の話は、読みたくない。でも、あぁぁぁ・・・・やっぱり読みたくなる。そこには、『俺はまだ本気出してないだけ』って、ダメな人間の決まり文句として流通しているだけでなく、そこには、ある種の今どきな共同体を形成できそうな響きがある。それって、何だろうかと考えてみる・・・。

自分が思うほどに世間から評価されていないことに不満を感じているヒトは多いと思う。そういう不満を抱えているヒトほど「自分はまだ本気出してないだけだから」と言い訳する。ないしは、「この俺の価値を分からないなんて社会が馬鹿」と呪う。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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