その魅力を綴ったいくつかの書籍が出ている。
その中には、派遣斬りのニュースで騒がしい日本に、足りない何かを見つけることができる。語りかけるべき言葉がある。
『日本一の斬られ役・福本清三』(福本清三 聞き書き・小田豊二)の前書きにこんな一節がある。
人には誰でも「約束された場所」がある。
その場所に行くと、なんだか心が落ちつき、ここにいるために自分が生まれてきたと確信できる場所、それが「約束された場所」である。
神父なら教会、医師なら病院、教師なら学校、パイロットならコクピット、画家ならアトリエ、サラリーマンなら会社、そして主婦なら台所かもしれない。
そして、その場所を一生かけて探すのが「人生」だとするならば、福本さんの一生を象徴する居心地のいい場所は、いったいどこなのだろうか……。
とうとう、福本さんに前もって聞くこともできないまま、僕は、京都に会いに出かけることになった。
福本さんに、僕の願いが通じた。
「約束された場所」で、福本さんは「えらいこっちゃ」と笑いながら、初体面の僕を待っていてくれたのだ。福本さんが、最も心が安らぐ場所。それは、撮影所の掲示板の前だった。
「台詞なんかありますかいな。あれば、台本をくれますがな。台本なんか必要ない役やから、掲示板に私の名前が書いてあるんです。」
撮影所の掲示板を見に行くことは、その日だけのちょい役をもらうための大部屋俳優の日課なのだ。
その苦くて辛い場所こそが、日本一の斬られ役・福本清三さんの「約束の場所」だというのだ。
「5万回斬られた男」から見た「派遣斬り問題」!
中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
中村 修治/Life & Style
派遣斬り、派遣斬り・・・・という年末年始のニュースを繰り返し見ていたら、通称「5万回斬られた男・福本清三さん」のことを思い出した。
大ヒットした映画「ラスト・サムライ」で、主人公のトムクルーズを常に見張っている寡黙なサムライ役でブレイクした、もうすぐ66才という日本一の斬られ役である。
東映太秦映画村では福本さんの名を冠した時代劇ショーが上演されているくらい、知るヒトぞ知る存在である。
Ads by Google
シリーズ: 世相と事件を読んでみる
- 鎮魂っ、赤塚不二夫論っ! 書かずにおれないのだっ!
- 星野ジャパンには、何が足りなかったのか?
- 「あなたとは違う」と言っちゃった首相の言葉に、喝っ!
- 迷惑メール22億通で収益2千万円。悪徳マーケティングの考察!
- 「三丁目の夕日」が描く昭和は、本当に良い時代なのか?
- リーマン負債総額64兆円。超ド級のバカシステムに学ぶ!
- 珍商売「講義ノート屋」凋落に見る大学全入時代の病。
- ゲッ!株価急落!こんな時こそアマゾンより本屋へ行こう!
- 「庶民感覚」って、なんか気持ち悪くない?
- 「宿便」対「アラフォー」流行語大賞にダメだし!
- 大人の正論が炎上する理由!
- 「5万回斬られた男」から見た「派遣斬り問題」!
- 『俺はまだ本気出してないだけ』と思っているビジネスマンへ。
- 目を見ればわかるは、本当か?桜庭和志なら、こう言うね・・・。
- 『便所の日めくり』のご教訓は、何故、臭いのか?
- 『もう戦争しかないね』なんて不況対策を口にしているアナタへ。
- 塾もないのに、世界一の教育大国になる方法。
- コンビニの「闇」の中身とその先を考える。
- 「給与明細を他人にぶっちゃける」その先に何がある?
- 『自殺白書』には載らない裏データを暴いて読む!
ユーザ登録
無料のユーザ登録でWeb2.0時代のビジネスメディアを使いこなそう!
新着記事
受付中・開催中勉強会
新着コミュニティ
新着セミナー等
週間閲覧ランキング
携帯でもINSIGHT NOW!















