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「庶民感覚」って、なんか気持ち悪くない?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
中村 修治/Life & Style
4.9
1,998
2008年10月24日 08:53

麻生首相が、夜の会合で頻繁に高級ホテルを利用し飲食していることついて、記者団から「庶民感覚から懸け離れているのでは」と質問されブチ切れたというニュースが流れた。

政治家が人気取りのために「庶民感覚」を使うのもいただけない。
また、こういう時期に、
「庶民感覚」を楯に、ムダな質問をするメディアもいかがなものか。
その問いに好戦モードで答える首相も、あきらかに「庶民感覚」ではない。
全体的に、気持ち悪い話しである。
この気持ち悪さを「庶民感覚」で考えてみたい。


前述のニュースで言うところの「庶民感覚」は、「平均所得では、毎晩ホテルのバーで飲めなないのです。どうせ金持ちになんて私達の慎ましい生活なんてわかりっこない」という、庶民の金銭的感覚のことなのだが・・・。
本当に、貧乏なのが「庶民」で、いいのだろうか。

「庶民は額に汗して働いて、血税を納めているのに、納めた税金がこのように使われるのは、納得できない」と怠慢な役所を血祭りに上げる場合は、庶民の労働感覚のことなのだが・・・。
本当に、弱者が「庶民」で、いいのだろうか。

政治家の言うところの「庶民」は、浮き世を知らない弱者であり、
メディアが使うところの「庶民」は、収入の少ない貧乏である。
結局、格差で「庶民」が語られている。


階級社会の底辺を「庶民」と位置づけて、その「庶民感覚」を政治家や報道に流布させていては、いつまでたってもこの社会は良くならない。そんなことを続けても「妬み」や「怒り」がスパイラルするだけで、このマイナスの局面をプラスに転じることにはならない。何の出口も見いだせない。


この記者の「庶民感覚からかけ離れている」という問いを、瞬時に「高くない=経済的観念」の問題として切り返すところに、政治家の「悪しき庶民感覚」が露出している。

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