航海のメタファーで考える「自立と自律」

画像: John Jones

2018.03.25

組織・人材

航海のメタファーで考える「自立と自律」

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

仕事・キャリアの基本意識である「自立」と「自律」。これらを航海のメタファーでとらえてみる。


自律と自導はどちらも方向性に関するもので、その点では共通するところがあり、相互に影響しあってもいます。

自律はどちらかというと直面している状況に対し、自分の律でどう判断するかという現実的な思考です。他方、自導は目的や理念、最終到達点から逆算して、自分はどこを向いていくべきかという未来思考のものになります。また、自律的であるためには冷静さが求められるのに対し、自導的であるには、抗しがたく湧き起こってくる内なる声、心の叫びが必要であり、その意味では熱さを帯びる性質のものです。

これら「3つの自」は、航海のアナロジーを用いるとすれば次のように考えることができるでしょう───

●自立とは「船をつくる」こと
=知識・能力を存分につけて自分を性能のいい船にする

●自律とは「コンパスを持つ」こと
=どんな情報・状況に接しても、ぶれない判断を下せる羅針盤を持つ

●自導とは「地図に目的地を描く」こと
=自分はどこに向かうかを腹決めし、そこに向かってたくましく進んでいくこと



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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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