東京オリンピックと調達コード

2018.03.21

経営・マネジメント

東京オリンピックと調達コード

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

平昌オリンピックも終わり2年半後にはいよいよ東京オリンピックです。今回はその東京オリンピックの調達コードについて調べてみました。

先月平昌オリンピックが開催されました。

冬季五輪なのであまり興味ないな、と考えていましたが、やはりとても感動。中でも私の一推しは女子スピードスケートの小平選手です。周りの選手と比べると小柄で華奢な身体ですが、500mはここ2年負けなしで圧倒的な強さを誇っていました。その小平選手は前評判通り金メダルを取りましたがそれに加え素晴らしい人柄に惹かれたのです。
インタビューの受答えはとても素晴らしい。どんなにくだらない質問だろうと、答えにくい質問だろうと、一つ一つ言葉を選んで誠実に答えている様子にとても感動
させられました。

そんな平昌オリンピックも終わり、次は2年後の東京です。
オリンピックの調達ってどうなっているのだろうと思い、調べてみたところ昨年の3月に既に東京オリンピックの調達コードが出されていることに気がつきました。
具体的には東京オリンピック組織委員会の「持続可能性に配慮した調達コード」のページを参照してみてください。ちょっとここにその調達コードを列挙してみます。

(1)全般
①法令遵守
(2)環境
①省エネルギー
②低炭素・脱エネルギーの利用
③その他方法による温室効果ガス削減
④3R (リデュース、ユサイクル)の推進
⑤容器包装資材等の低減
⑥汚染防止・化学物質管理・廃棄物処理
⑦資源保全に配慮した原材料の採取
⑧生物多様性の保全
(3)人権
①国際的人権基準の遵守・尊重
②差別・ハラスメントの禁止
③地域住民等の権利侵害禁止
④女性の権利尊重
⑤障がい者の権利尊重
⑥子どもの権利尊重
⑦社会的少数者(マイノリティ)の権利
(4)労働
①国際的労働基準の遵守・尊重
②結社の自由、団体交渉権
③強制労働の禁止
④児童労働の禁止
⑤雇用及び職業における差別の禁止
⑥賃金
⑦長時間労働の禁止
⑧職場の安全・衛生
⑨外国人・移住労働者
(5)経済
①腐敗の防止
②公正な取引慣行
③紛争や犯罪への関与ない原材料使用
④知的財産権の保護
⑤責任あるマーケティング
⑥情報の適切な管理
⑦地域経済の活性化

「サプライヤー又はライセンシーとなることを希望する事業者は、調達コードの遵守に向けて取り組むことを(事前に)誓約(コミット)しなければならない」とあります。

読んでいて気が付いたはGCNJ(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン)の 『CSR調達セルフ・アセスメント・ツール・セット』です。オリンピックの調達コードと項目は殆ど同じです。

Ⅰ.コーポレートガバナンス
Ⅱ.人権
Ⅲ.労働
Ⅳ.環境
Ⅴ.公正な企業活動
Ⅵ.品質・安全性
Ⅶ.情報セキュリティ
Ⅷ.サプライチェーン
Ⅸ.地域社会との共生

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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