人気サービスになったが価格は上げない。「家事代行」から全国のお父さんへのお願い

2018.03.23

経営・マネジメント

人気サービスになったが価格は上げない。「家事代行」から全国のお父さんへのお願い

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いつか起業したいと思いながらも、家事と育児の両立は思った以上に大変だった。 そんな経験から仕事に全力で臨めない女性たちに向けて、家事や育児を代行する事業を始めた株式会社タスカジ 代表取締役・和田幸子さんに、The News Masters TOKYOのパーソナリティ・タケ小山が迫る。

予約が取れないスター家政婦さんが誕生

最近では「タスカジさん」の中からマスコミに登場するカリスマが登場している。

伝説の家政婦の存在が、仕事のイメージを高め、働き手を増やす一助にならないか、実は人手不足の家事代行業界としても期待が大きい。

カリスマにはどんな人がいるのかと聞いてみると…。

フレンチの料理人でフランス家庭料理の名人や、元は保育園の栄養士で、子どもが喜んで食べる野菜料理を3時間で15品以上作ってしまう人、整理整頓の達人など。すでにレシピ本がヒットしている人もあり、3月には2冊の新書籍が発売になるそうだ。


彼女たちだけではなく、他にも予約がとれないタスカジさんも増えてきた。

ニーズは高まるばかりなのだが、供給が追い付かないのが悩みだそうだ。

「利用者のほうが圧倒的に多くて、人手が足りません。価格を上げてしまえば応募者も増えるけれど、それでは初志と違ってしまう。今は人材確保が大変です。主婦に向いている仕事だと思うのですが」

女性が活躍する社会、これからの家庭はどうなる?

少子高齢化で人口が減り、女性の労働力が期待され、ライフスタイルの多様化が進みつつある。家事の担い手も不足していく中、家庭経営の考え方も変わらざるを得ないと和田さんは言う。

タスカジさんのようなハウスキーパーがパートナーとして家庭に入り、家庭経営をサポートする時代が来ると面白いなと思います。家族形態も、核家族から拡大家族へという時代です。新しいライフスタイルを提案していきたいと考えています。」

ビジネスとしても「家事代行」のニーズは高まるばかりということだ。

和田さんが考えるビジネスは、ただ売り上げを上げるということではない。社会貢献という面でもコミットしていけるという確信もあるのだ。

和田さんが考えるタスカジの役割には、両輪ある。

両輪の一つは利用者、もう一つは働き手だ

「家事代行を利用すれば、家事にひっぱられて仕事が思うようにならないという状況の解決にもなりますし、当然女性の社会進出にも貢献できます。

利用者が増えて一般化すれば、生活も変わると思います。家事は女性がすべきという固定概念が薄れ、罪悪感も軽減されるのではないでしょうか。

両輪のもうひとつ、働き手については、専業主婦は社会復帰が難しいといわれていますが、家事には市場があり、ベテラン主婦の家事スキルは希少で、価値が高いものです。

タスカジのような家事代行が、主婦のスキルを活かしたセカンドキャリアとして一般的になるといいなと思っています。予想外だったのは、働き手のみなさんがすごく楽しそうだということです。

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