家事は夫婦で分担できる量ですか? 富士通を辞めて起業した女性社長

2018.03.22

経営・マネジメント

家事は夫婦で分担できる量ですか? 富士通を辞めて起業した女性社長

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富士通でSEとして活躍し、同時に働く母でもあった和田さんは、共働き家庭の家事問題を解決すべく、安くて手軽な「家事代行マッチングサービス」を立ち上げた。 The News Masters TOKYOのパーソナリティ、料理が得意なタケ小山が最近気になっていたニュービジネスの担い手にインタビューを敢行した。今回は、株式会社タスカジの代表取締役・和田幸子さん。

やってみてわかった、働くママは大変すぎる!

会社員時代、いつか起業をという野心があったという和田さん。

会計ソフト開発のSEとして活躍し、その後MBAへの企業派遣留学を経て、新規事業にも従事した。結婚しても仕事は続けるという覚悟はあったが、実際に子どもが生まれてみると、育児と家事、仕事の両立は予想以上に大変だった。

「やる気だけではどうにもなりませんでした。赤ん坊は頻繁に体調を崩すし、看病で自分も風邪をひいてしまうし。最初の半年は親子で体調との闘いでした。

働き始めて1年か2年で働くっていいな、仕事ができる人生はいいなと実感していたので、家庭を持っても働く覚悟はありましたが、実際にはとても大変でした」

和田さんとパートナーの家事・育児分担は?

仕事を続けるために、家事や育児をどうしていたのか?タケは率直に聞いてみたくなった。

「夫には、母になっても仕事を続けたいとしっかり宣言しました。女性には選択肢が沢山あるように受け取られがちなだけに、どの選択肢をどれだけ真剣に取り組もうとしているか、キャリアに向かう気持ちを相手に理解してもらうことは必要です。

さらに、家事の分担についても、向き不向きで決めるとよいと思います。男女のイメージじゃなくて、ゼロベースで考えるべきです。

うちは私が洗濯、夫が料理、掃除は気が付いた方という風に決めましたが、掃除は誰もやらなくなりました(笑)。そもそも!共働き家庭の家事は、2人で分担してもこなせないほどのボリュームなんです

事実、家事や育児は2人でも完璧にはこなせない。

しかし、解決策はなにかある…。そしてその1つが家事のサポーターを見つけることだというのだ。

働くママのために、自分が家事代行ビジネスを始めよう

勤めていた当時、和田さんは家事・育児に余力を残すために、仕事のチャンスを何度も逃した。家事負担のために仕事に全力で臨めない女性があまりにも多い、実感とともに一大事だと思った。

他の共働き家庭の女性にも同じ問題が起きているなら、自分がスピード感をもって状況を打開するサービス、家事や育児を代行する事業を始めないといけない!使命感と情熱で大企業を辞め、ベンチャー事業を興すエネルギーになったという。

「自己資金200万円で小さく始めました。起業のテーマも、自分にとって切実なテーマを選んだことで、気持ちが続いたのだと思います。気持ちが続けば、どんな問題も乗り越えることができると思います」

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